宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2026年1月9日、2023年に宇宙飛行士候補者として選抜された諏訪理氏を、国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在搭乗員に指名したと発表しました。今回の指名は、国際的な調整を踏まえて決定されたものであり、2023年選抜の新人飛行士としては、同期の米澤亜衣氏に先駆けて初の任務決定となります。

 諏訪理氏は、世界銀行でのシニア防災専門官という経歴を経て、JAXAの宇宙飛行士募集に応募し、2023年2月に約4100人の応募者の中から選ばれました。選抜当時は46歳と、歴代の日本人宇宙飛行士候補の中で最年長での合格として注目を集めました。その後、筑波宇宙センターや米航空宇宙局(NASA)などの施設で、有人宇宙活動に必要な基礎訓練や高度な技術習得に励んできました。

 ISSでの長期滞在期間中、諏訪理氏は日本実験棟「きぼう」での科学実験や船外活動、施設の維持管理業務に従事する予定です。特に、自身の専門領域であった地球科学や防災の知見を活かした観測や研究への貢献が期待されています。また、今回の任務は将来の月面探査を見据えた「アルテミス計画」に向けた重要なステップとしても位置づけられています。

 具体的な打ち上げ時期や搭乗する宇宙船の種類については、今後NASAをはじめとする国際パートナーとの間で協議の上、決定される見通しです。諏訪理氏の指名により、日本の有人宇宙開発は次世代の飛行士による新たな実用段階へと移行することになります。