










大阪市立美術館は、2月7日から開催される興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」の記者説明会を行いました。本展は、臨済宗最大規模の宗派である妙心寺の基盤を築いた第二世・微妙大師(授翁宗弼)の遠諱を記念するものです。京都の妙心寺本山や塔頭に伝わる国宝・重要文化財を含む、禅宗美術や桃山絵画の至宝が一堂に会する貴重な機会となります。
展示の大きな特徴は、妙心寺で最も重要な法要の一つである「開山忌」の大方丈における設えを再現した空間です。重要文化財である狩野山楽氏の「龍虎図屏風」や海北友松氏の「花卉図屏風」など、通常の屏風よりも高い大画面に描かれた「妙心寺屏風」が、折り曲げずにフラットに立てかけられた大迫力の光景が会場に現れます。また、普段は非公開となっている塔頭・天球院の襖絵も、現地と同じ幾何学的な構成で再現展示され、狩野派父子による金地濃彩の豪華絢爛な世界を間近に堪能できます。
今回の開催に合わせ、大阪府内の妙心寺派寺院11ヵ寺で実施された最新の文化財調査の結果が披露されます。平安時代後期の穏やかな作風を伝える梅松院の「聖観音立像」や、江戸時代の高僧・白隠慧鶴氏、その弟子の東嶺円慈氏の書画など、地域に根付いた禅の教えを物語る普段は非公開の寺宝が多数紹介されます。
本展の音声ガイドナビゲーターには、歌舞伎俳優の中村隼人氏が就任しました。中村隼人氏は過去に妙心寺塔頭での坐禅経験もあり、親しみやすい解説で寺宝の魅力を伝えます。また、長谷川等伯氏の「枯木猿猴図」をモチーフにしたぬいぐるみポーチや、狩野山楽氏の「龍虎図屏風」をイメージしたニットトートなど、出品作をモチーフにしたユニークなオリジナルグッズの販売も予定されています。
観覧料については、当日券が一般2,000円、高大生1,300円、小中生500円となります。前売券および20名以上の団体料金は、一般1,800円、高大生1,100円、小中生300円です。
