本日12月12日は、保護犬や保護猫の存在を広く周知し、殺処分される不幸な命を減らすことを目的とした「保護わん・保護にゃんの日」です。この記念日は、犬の鳴き声「わん(1)」と猫の鳴き声「にゃん(2)」を組み合わせ、「わん(1)にゃん(2)わん(1)にゃん(2)」と読む語呂合わせから、12月12日に制定されました。兵庫県神戸市を拠点に活動する特定非営利活動法人「DOG BASE」が制定し、2022年に一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録されたものです。

制定の背景には、依然として解決すべき課題である犬猫の殺処分問題があります。DOG BASEは、保護犬や保護猫を家族として迎え入れることが、ペットショップで購入することと同様に一般的な選択肢となる社会を目指しています。記念日を通じて、多くの人々が現状に関心を持ち、動物愛護の意識を高めるきっかけとなることが期待されています。

2025年現在、動物福祉への関心は年々高まりを見せています。企業のCSR(企業の社会的責任)活動としても、保護犬・保護猫支援の動きが活発化しており、パナソニック株式会社などの大手企業が譲渡会やチャリティイベントを開催するなど、支援の輪は広がり続けています。また、各地の自治体や動物愛護センターでも、定期的な譲渡会や啓発イベントが行われており、市民が保護動物と触れ合う機会が増加しています。

こうした活動の広がりにより、保護犬や保護猫に対するイメージも変化しつつあります。「かわいそう」という側面だけでなく、個性豊かで愛情深いパートナーとしての魅力が再認識され始めています。SNSなどを通じて元保護犬・元保護猫の幸せな姿が発信されることも多くなり、これからペットを迎えようとする人々の意識に変化をもたらしています。

「保護わん・保護にゃんの日」は、単なる記念日ではなく、私たち人間と動物が共に幸せに暮らせる社会について考える日でもあります。一頭でも多くの命が救われ、温かい家庭へと迎えられるよう、一人ひとりができることから始めることが求められています。