JR西日本は11日、新大阪駅と新宮駅(和歌山県)を結ぶ特急「くろしお」のラッピング列車「パンダくろしお」を5年ぶりに新デザインが導入され、JR新大阪駅で出発式を開催しました。新しい車両のデザインは、人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」や「ヤッターマン」などのキャラクターデザインで世界的に知られる天野喜孝さんが手掛けました。
今回のデザインコンセプトは「ユートピア〜いのちの美しさに気づく場所〜」。
多様な人々、動物、そして自然が互いに調和しながら共生する未来の世界が、車両全体を使って色鮮やかに表現されています。
また、デザインは外装にとどまらず、車内にも動物たちの絵が描かれています。特に、今年6月に中国へ帰還したパンダの姿も描かれており、アドベンチャーワールドでの思い出を未来へつなぐデザインとなっています。

出発式では、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)の代表取締役社長の山本氏が登壇し、「アドベンチャーワールドでは140種類、1600頭の命が暮らしており、それぞれに個性がある。この列車が京都から大阪、そして和歌山へと笑顔をつなぐ架け橋となり、命を考えるきっかけになれば嬉しい」とコメントしました。
新デザインの「パンダくろしお」は、この日の出発式を終え、多くの乗客やファンに見送られながら新宮へ向けて出発しました。
出発式の様子




