午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする極めて強い地震が発生しました。この地震により、青森県八戸市で震度6強を観測するなど、北日本を中心とした広い範囲で激しい揺れが確認されています。

気象庁の発表によりますと、震源の深さは約50キロメートル、地震の規模を示すマグニチュードは7.6と推定されています。この地震に伴い、気象庁は青森県太平洋沿岸、岩手県、および北海道太平洋沿岸中部に津波注意報および津波警報を発表しました。沿岸部や川の河口付近にいる方は、直ちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難し、海岸には絶対に近づかないでください。津波は第一波よりも第二波以降が高くなる場合があり、警報・注意報が解除されるまで警戒を続ける必要があります。

各地の震度は、青森県八戸市で震度6強、おいらせ町や階上町で震度6弱を観測しました。また、青森県内の野辺地町、七戸町、東北町、五戸町、南部町、むつ市、東通村、北海道の函館市、岩手県の軽米町、一戸町でも震度5強の非常に強い揺れを記録しています。さらに、北海道から宮城県にかけての広範囲で震度5弱の揺れが観測されており、揺れの大きかった地域では家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっているため、周囲の状況に十分な注意が必要です。

政府は官邸に対策室を設置し、情報の収集と被害状況の確認を急いでいます。深夜の発生であり、視界が悪い中での避難となりますが、自治体の指示に従い、落ち着いて行動することが求められます。今後、同程度の揺れを伴う余震が発生する可能性も高いため、身の安全を最優先に行動してください。

なお、同日の午前中には埼玉県北部やトカラ列島近海でも小規模な地震が観測されていましたが、今回の青森県沖の地震との直接的な関連については現時点で不明です。