1994年(平成6年)12月3日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」が発売されました。本日で登場から31年を迎えます。

当時の家庭用ゲーム市場は、任天堂のスーパーファミコンなどが全盛期を迎えており、2D(平面)グラフィックスのゲームが主流でした。そうした中、プレイステーションは高性能なプロセッサを搭載し、家庭用機として本格的な3D(立体)コンピュータグラフィックスを実現したことで大きな衝撃を与えました。

CD-ROM採用による大容量化と低価格化

プレイステーションの最大の特徴の一つは、ソフトの供給媒体にCD-ROMを採用したことです。これにより、従来のロムカセットに比べて大容量のデータや高音質な音楽を収録することが可能となりました。また、製造コストの削減にも繋がり、ソフト価格の低廉化や再生産の迅速化を実現しました。

発売時の価格は3万9800円。テレビCMでの「イクゼ、100万台。」や「1・2・3(イチ・ニ・サン)」といったキャッチコピーも話題となり、瞬く間に市場へ浸透しました。

「FF7」など歴史的ヒット作の登場

ハードウェアの普及を決定づけたのは、魅力的なソフトウェアの存在です。ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)の『リッジレーサー』や『鉄拳』など、ゲームセンターの迫力を家庭で再現したタイトルに加え、1997年に発売されたスクウェア(現スクウェア・エニックス)の『ファイナルファンタジーVII』は、映画のような映像表現で世界的なヒットを記録しました。

これら数々の名作により、プレイステーションは据え置き型ゲーム機として史上初めて世界累計出荷台数1億台を突破するという快挙を成し遂げました。

現代につながる系譜

初代プレイステーションが切り拓いた高精細なグラフィックスと重厚なストーリー体験は、その後のプレイステーション2、3、4、そして最新のプレイステーション5へと受け継がれています。

31年前の今日、グレーの筐体がもたらした「次世代」の衝撃は、現在のゲーム産業の礎となり、今もなお多くのファンに語り継がれています。