星野リゾートは、国の重要文化財である「旧奈良監獄」を保存活用する事業として、「奈良監獄ミュージアム」を2026年4月27日に開館すると発表しました。コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。歴史的建造物の価値を未来へ継承するとともに、訪れる人が自身と向き合うきっかけを提供する、新たな形のミュージアムを目指としています。

旧奈良監獄は、明治政府が計画した五大監獄のうち、唯一現存する貴重な建築物です。その赤レンガ造りの重厚かつ美しい建築自体を最大の展示物と位置づけ、建物の美しさと歴史の息遣いを体感できる空間を創出します。
ミュージアムの設立にあたり、世界で活躍するクリエイターが参画します。アートディレクションは、デザイナーの佐藤卓氏が担当。また、ルーヴル美術館ランス別館の常設展示デザインなどを手掛けたアドリアン・ガルデール氏がMuseography Supervisorを務めます。
施設内にはカフェ&ショップも併設されます。カフェでは、明治時代の洋食文化を反映したオリジナルのカレーパンやご当地ソーダなどを提供。ショップではオリジナルグッズのほか、全国の刑務所で作られた作業品の販売も行われます。

また、2026年中には、ラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」の開業も予定されています。