2022年4月22日に開業した「OMO7大阪 by 星野リゾート」は、「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトに掲げている。その最大の特徴の一つが、約7,600平米という広大なガーデンエリア「みやぐりん」を擁し、新今宮という立地を活かした独自の観光体験を提供している点にある。

 滞在中にホテルスタッフを通じて得られる周辺のグルメ情報は非常に詳細であり、例えばホテル周辺だけでも串カツ専門店が50店舗以上も集積しているという事実は、地元ならではの食文化の深さを物語っている。このような地域に根ざした知見を得られることが、宿泊客にとって新たな発見へと繋がっている。

 館内の「OMOカフェ&バル」では、チーズケーキと共に「みかんクリームソーダ」を体験した。一般的にクリームソーダといえばメロンフレーバーが主流であり、みかんとの組み合わせには一見して意外性がある。当初は味わいに対して懐疑的な見方もあったが、実際に試飲すると、みかんの爽やかな酸味とバニラアイスのクリーミーさが絶妙に融合しており、非常にバランスの取れた完成度の高い一杯であった。

 夜間には、芝生広場「みやぐりん」にて宿泊者限定イベント「ローカルリズムナイト」が開催される。ホテルの外壁を彩るネオンアートと心地よい音楽が流れる中で提供されるのが、大阪のソウルフードであるたこ焼きだ。このたこ焼きは1つの舟に3つ入りとなっているが、その内訳は「2つがタコ入り、1つがホルモン入り」という独自の構成である。初めて体験したホルモン入りのたこ焼きは、噛むほどに凝縮された肉の旨味が溢れ、出汁の効いた生地との相性も抜群であった。

 このたこ焼きと共に提供されるクラフトビールは、ビール特有の苦みが極めて抑えられており、驚くほどすっきりとした味わいが印象的であった。この清涼感のある喉越しが、たこ焼きの濃厚な旨味をさらに引き立てていた。

 2022年の開業以来、OMO7大阪が提供し続けているこれらのサービスは、伝統的な大阪の食文化に現代的なアレンジと意外性を加えたものであり、客観的に見ても非常に質の高い観光体験として成立している。宿泊の際には、ホテルが提供する周辺情報から夜のアクティビティに至るまで、その独創的なプログラムを余すことなく享受することが、このホテルの醍醐味と言えるだろう。