20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
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20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太
20268月8日/撮影:大谷優太

 8日、東大阪市花園ラグビー場にて「リポビタンDチャレンジカップ2026 オーストラリア代表戦」が開催され、世界ランキング10位の日本代表は、同8位のオーストラリア代表(ワラビーズ)と対戦した。気温32度、湿度70%という過酷なコンディションの中、2万1322人の大観衆が見守る前で熱戦が繰り広げられたが、日本は32-35で惜しくも敗れ、過去全敗となっているW杯優勝経験国からの歴史的初勝利を逃した。

 試合は序盤から激しい肉弾戦となった。先制したのは日本。前半12分、SO伊藤龍之介(明大)が敵陣22メートル外から自ら仕掛けてディフェンスを突破し、見事な先制トライを挙げる。FB松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)のコンバージョンも決まり7-0とリードを奪った。

 しかし、オーストラリアもすぐさま反撃。前半15分にWTBハリー・ポッター、26分にはFBトム・ライトにトライを奪われ、7-14と逆転を許してしまう。流れが変わったのは前半32分。オーストラリアのロック、マイルズ・アマトセロの危険なプレー(ヘッドコンタクト)に対し、TMOとFPROによる検証の結果、レッドカードが提示された。1人多くなった日本はこの好機を逃さず、直後の34分にNO8マキシファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が同点のトライ。14-14のタイスコアで前半を折り返した。

 後半、数的優位に立つ日本への期待が高まったが、オーストラリアが意地を見せる。後半早々の2分、オフロードパスを繋がれてWTBマックス・ジョーゲンセンに勝ち越しトライを許してしまう。日本も喰らいつき、後半5分には6次攻撃からWTB植田和磨(コベルコ神戸スティーラーズ)が左隅にトライを決め19-21と肉薄するが、直後の9分に再び失点(19-28)。スコアした直後に失点してしまう展開が日本の重くのしかかる。

 それでも諦めない日本は、後半13分、19分とFB松永が連続してペナルティゴールを沈め、25-28と3点差まで詰め寄る。花園のボルテージは最高潮に達したが、後半30分、オーストラリアの猛攻を受け、途中出場の強力プロップ、タニエラ・トゥポウに決定的なトライを奪われ25-35と突き放された。

 後がない日本は後半38分、連続ラックからロックのワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)が正面に飛び込みトライ。松永のゴールも決まり32-35と再び3点差に迫ったが、反撃もここまで。ノーサイドの笛が鳴り響き、試合は終了した。


コメント

吉田 明(よしだ あきら)
元ラグビー日本代表。現役時代は神戸製鋼(現:コベルコ神戸スティーラーズ)で活躍し、ワールドカップに2大会出場。
引退後は指導者・研究者の道へ進み、現在は大阪経済法科大学経営学部の准教授として、リーダーシップ論などの教鞭をとっている。

吉田 明(よしだ あきら)
元ラグビー日本代表。現役時代は神戸製鋼(現:コベルコ神戸スティーラーズ)で活躍し、ワールドカップに2大会出場。
引退後は指導者・研究者の道へ進み、現在は大阪経済法科大学経営学部の准教授として、リーダーシップ論などの教鞭をとっている。

 日本代表は、強豪オーストラリア代表を相手に最後まで粘り強く戦い、勝利まであと一歩というところまで迫ったが、しかし、最後は力及ばず、惜しくも敗戦となった。蒸し暑く厳しいコンディションの中、最後まで身体を張り続けた選手たちの姿からは、「何とか勝ちたい」という強い気持ちが伝わってきた。

 私自身、日本代表として戦った経験があるからこそ、世界の強豪国を相手に勝利することが、決して簡単ではないことは理解している。フィジカル、スピード、スキル、そしてプレッシャーの中での判断力。国を背負って戦うテストマッチでは、そのすべてが高いレベルで求められる。

 世界の強豪を相手に、ここまで互角に戦えるようになったことは、日本代表の成長を感じさせる試合だったと思う。ただ、スポーツの世界では「善戦した」「惜しかった」だけでは勝利にはならない。勝利まであと少しのところまで来ているからこそ、その“あと少し”が何なのかを突き詰めてほしい。勝負どころでの判断なのか、プレーの精度なのか、規律なのか。それとも、苦しい時間帯にチームとしてどう戦うかというゲームマネジメントなのか。強豪国との試合では、一つのミス、一つの判断、一つの反則が勝敗を大きく左右する。その小さな差を埋めることが、世界のトップレベルに勝つために必要なのだと思う。

 だからこそ、今回の試合を見て、日本代表が世界の強豪に勝利するところまで、確実に近づいていることを感じた。「あと少しだった」を「勝ち切った」に変えるために、この敗戦から何を学び、何を修正するのか。次の試合では、今回見えた課題を一つひとつ修正し、日本代表が勝利する姿を期待したい。