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現代美術家・松山智一氏の最新映像作品『Morning Again』が、2026年4月1日から30日まで、ニューヨーク・タイムズスクエアの「Midnight Moment」で上映されます。毎晩23時57分から3分間、41丁目から49丁目に位置する96以上の巨大LEDスクリーンが、都市の喧騒から一転、アートに包まれる特別な体験を提供します。本作品は、多様な文化的な「力」を抽象的に視覚化し、現代における「自由」の真髄を問いかけるものです。

タイムズスクエアの夜空に刻まれる「Midnight Moment」

ニューヨークのタイムズスクエアは、色とりどりの巨大なLEDスクリーンが瞬き、都市のエネルギーを放つ場所として知られています。そのタイムズスクエアで、毎晩23時57分になると、一時的に喧騒が静まり返る特別な瞬間があります。それが「Midnight Moment」と呼ばれるデジタル・パブリックアートプログラムです。41丁目から49丁目に位置する96以上の巨大LEDスクリーンが、毎晩たった3分間、広告の光を消し、一つのアート作品を連動して映し出します。

これは2012年に「Times Square Arts」が始動して以来、世界最大規模かつ最も長く続いているデジタル・パブリックアートプログラムであり、デイヴィッド・ホックニーやオラファー・エリアソンなど、世界のアートシーンを牽引するトップアーティストたちが作品を発表してきました。年間約250万人もの人々が目にしていると言われており、世界中の視線が交差するグローバルなキャンバスとなっています。

タイムズスクエアの夜景

松山智一氏が描く『Morning Again』

今回、この大舞台に立つのが現代美術家・松山智一氏です。彼の最新映像作品『Morning Again』は、現代社会の縮図であるニューヨークに流れ込む、多様な文化的な「力」を抽象的に視覚化した作品です。松山氏は、特定の人物像ではなく、都市に積み重ねられてきた思想や感情、価値観の「作用」そのものが、光や動き、色彩、そして揺らぐ形となって現れることを作品に込めています。

この作品を通して、松山氏は都市を動かし続けるエネルギーに光を当てています。希望へと伸びる光、街の鼓動を運ぶ振動、存在を肯定する色と動き、輪郭を変え続けるアイデンティティが交わり、溶け合い、そして再び組み替えられることで、移民の歴史と多様な文化を抱えてきたニューヨークならではの「共有されたエネルギー」が浮かび上がります。不確実さや分断が意識される現代において、この作品は多様性と自立した個のあり方を肯定し、違いを抱えたまま共に進んでいく未来の可能性を静かに示唆しているものです。

タイムズスクエアの夜景、アート作品が映し出されている

タイムズスクエアの夜景、カラフルな広告とアート

3分間の奇跡:都市とアートの対話

毎晩23時57分、タイムズスクエアの広告が一斉にアートに変わる、その180秒間は、都市の喧騒の中に身を置きながら、ふと見上げた夜空に広がる、光と色彩のシンフォニーです。この特別な時間は、私たち一人ひとりの内面と、この都市が持つ多様な「自由」の在り方を深く問いかける体験となるでしょう。

タイムズスクエアの夜景、巨大な広告群

世界が注目する現代美術家:松山智一の軌跡

松山智一氏は、1976年岐阜県生まれで、上智大学卒業後に渡米し、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代美術家です。絵画、彫刻、インスタレーションと幅広い表現手法を駆使し、国内外で高い評価を得ています。

近年の主な活動としては、エドワード・ホッパー・ハウス美術館(ニューヨーク州ナイアック、2025年)、SCADミュージアム・オブ・アート(ジョージア州サバンナ、2025年)、麻布台ヒルズ ギャラリー(東京、2025年)での個展、第60回ヴェネツィア・ビエンナーレ(ヴェネツィア、2024年)への参加が挙げられます。作品はクリスタル・ブリッジズ・アメリカン・アート美術館(アーカンソー州ベントンビル)に収蔵されています。また、パブリックアートとしてJR新宿東口駅前広場《花尾》(東京、2020年)やフラットアイアン・プラザ《Dancer》(ニューヨーク、2022年)も手掛けています。

彼の作品は、日本の伝統と西洋のポップカルチャーが融合したような、独特の色彩と構図が特徴です。多様な文化が交錯する現代社会をテーマに、見る者に深い問いを投げかけ続けています。

松山智一氏のポートレート

プログラム概要

松山智一氏の最新映像作品『Morning Again』が上映される「Times Square Arts: Midnight Moments」の詳細は以下の通りです。

  • プロジェクト名: Times Square Arts: Midnight Moments
  • 作品名: Morning Again
  • 会期: 2026年4月1日~2026年4月30日
  • 上映時間: 毎日23:57~24:00(3分間)
  • 会場: ニューヨーク・タイムズスクエア41st-49th Sts
  • 詳細情報: Times Square Arts: Midnight Moments 公式サイト

ニューヨークの夜を彩る、一瞬の輝き。この特別なアート体験を、ぜひ現地でご体験ください。

煌びやかな広告の海に埋もれがちなタイムズスクエアの夜。しかし、松山智一氏の『Morning Again』は、その一角に静かで力強い、思索の空間を創り出します。この作品は、私たちが生きる都市、そして現代社会が抱える多様な価値観、そして「自由」という概念そのものについて、新たな視点を与えてくれるでしょう。ニューヨークの夜空に刻まれるこの作品が、きっとあなたの心にも、新たな問いを投げかけるはずです。

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