株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイト『女の転職type』は、働く女性337名を対象に「地元への帰省」および「U・Iターン」に関する意識調査を実施し、その結果を2025年12月18日に発表しました。本調査では、年末年始の帰省事情から、UターンやIターンに対する女性たちの本音が明らかになっています。

年末年始の帰省事情と過ごし方

調査によると、年末年始に地元へ帰省しないと回答した働く女性は46.7%に上り、「帰省する」と答えた40.6%を上回る結果となりました。帰省を選択する人々のうち、最も多かったのは「3~4泊」で31.5%、次いで「1~2泊」が28.8%と、短期滞在が主流であることが示されています。

年末年始は地元に帰るか

帰省期間

また、帰省中の過ごし方については、87.7%もの人が「家でゆっくり過ごす」と回答。次いで「親孝行・家事の手伝い」が49.3%、「親戚の集まりに出席」が31.5%となりました。この結果から、多くの女性が帰省中に心身のリフレッシュを求めていることが伺えます。

帰省中の過ごし方

地元への愛着とUターンへの意識

地元に対する感情を問う質問では、74.8%の働く女性が地元を「好き(とても好き+やや好き)」と回答しました。特に中国・四国地方では91.7%と高い地元愛が示されています。

地元が好きか

地域別の地元への感情

しかし、地元に戻って働く「Uターン」に興味があるのは39.5%にとどまり、60.6%が「あまり興味がない」「まったく興味がない」と回答しました。地元への愛着と、キャリア選択としてのUターンにはギャップがあることが示されています。

Uターンへの興味

Uターンを検討する主な理由

Uターンに興味がある理由として最も多かったのは「親や家族の近くで暮らしたい」で59.8%、次いで「親の介護が心配」が40.2%でした。自身のキャリアアップや仕事内容を理由とする人は2.4%と少数派であり、家族への思いがUターンの大きな動機となっていることが明らかになりました。

Uターンに興味がある理由

Iターンへの関心と動機

生まれ育った地元ではない別の地方に移住する「Iターン」に興味があるのは37.7%で、Uターンとほぼ同程度の割合でした。その理由としては、「物価や家賃が安く経済的負担を減らせる」が38.8%で最も多く、「都会の喧騒や満員電車が苦手」が32.8%、「自然豊かな環境で暮らしたい」が31.9%と続きます。Iターンは、経済的なメリットや都会のストレスからの解放、個人のライフスタイルを重視する傾向が見られます。

Iターンへの興味

Iターンに興味がある理由

U・Iターン実現に向けたアドバイス

『女の転職type』の小林佳代子編集長は、U・Iターンを検討している女性に対し、具体的な時期を明確にし、そこから逆算して準備を始めることを推奨しています。また、地元・地方で活かせるスキルや経験をリサーチし、現在の仕事で強みを磨くことの重要性を指摘しました。現在の会社でのリモートワークや地方拠点への異動の可能性を上司に相談することも有効な手段であるとしています。さらに、地方のデメリット(交通の不便さ、収入の変化など)も多角的に検討し、パートナーとの十分な話し合いを行うことが、後悔のない選択に繋がるとアドバイスしています。

調査実施元『女の転職type』について

本調査は、正社員で長く働きたい女性に特化した転職サイト『女の転職type』が実施しました。『女の転職type』は、未経験から正社員を目指せる求人、残業少なめの求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性の多様なニーズに合わせた転職情報を提供しています。

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