2025年、東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」は、モビリティの未来を大きく変える可能性を秘めたイベントです。BYD Japan Groupは、過去最大となる合計13台もの車両を出展し、その中にはワールドプレミアの軽EVとジャパンプレミアの「J6 リビングカー」が含まれます。
日本の道を変える!? BYD初の「軽EVプロトタイプ」
日本の自動車市場において、軽自動車は国民の足です。その軽自動車規格に準拠したEVがBYDから登場します。
概要:日本のためだけに作られたEV
今回ワールドプレミアとなる「軽EVプロトタイプ」は、BYDが日本市場のために海外専用設計した、BYD初となるモデルです。この事実から、BYDが日本のEV普及に本気であることが伝わります。
特徴:BYDの技術が詰まった「小さな巨人」
BYDの企業理念は「地球の温度を1℃下げる」です。この目標を掲げるBYDが、最新のブレードバッテリー技術と高度な製造技術を投入して開発したのがこの軽EVです。「ブレードバッテリー」とは、BYDが独自に開発したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで、一般的なバッテリーよりも薄く長い形状が特徴です。これにより、バッテリーパックのスペース効率が向上し、車内空間を広く確保できるだけでなく、高い安全性と長寿命を実現しています。この高い技術力をもって、日本の特殊な軽自動車規格に対応したEVを投入するというBYDの戦略は、日本のEV市場に一石を投じることになります。都市部でのチョイ乗りから、環境に優しいセカンドカーまで、日常にEVがもっと身近になる未来が見えてきます。
価格と購入方法
現時点では「参考出品」のため具体的な価格は未定ですが、「軽EV」というカテゴリから、多くの人が手が届きやすい価格帯での提供が期待されます。BYDが「地球の温度を1℃下げる」という理念を掲げているため、普及を意識した戦略的な価格設定にも注目が集まります。購入方法についても、今後の続報が待たれます。
働き方と暮らしを変える「J6 リビングカー」
概要:移動可能な「秘密基地」
もう一つのジャパンプレミアは、小型EVバス「J6」をベースにした「J6 リビングカー」です。これは、単なる移動手段としてのバスの概念を超え、移動可能なオフィスや災害時の一時避難場所としての活用を想定したコンセプトモデルです。
特徴:コンパクトな車体に無限の可能性
これまでのJ6は、そのコンパクトさと小回りの良さから、主に路線バスとして人気を集めてきました。しかし、この「J6 リビングカー」は、その汎用性を最大限に引き出す発想の転換です。自然豊かな場所で仕事をしたり、イベント会場のバックヤードで臨時の休憩所として使ったり、万が一の災害時には、電気と快適な空間を提供する避難所になったりすることが想定されます。働き場所や活動場所の概念を根底から覆す、「動く秘密基地」と呼べるかもしれません。内外装にもこだわり、居心地の良い空間が演出されているとのことです。実物を見てその可能性を体感することが期待されます。
価格と購入方法
こちらも「参考出品」のため価格や具体的な購入方法は未発表ですが、既存のJ6の「価格を超える性能と装備で高い人気」という実績を考えると、このコンセプトが将来的にどのように実用化されていくのか、注目されます。
BYD Japan Groupブースの見どころ
今回のJapan Mobility Show 2025でのBYD Japan Groupのブースは、前述の2大ハイライトだけではありません。乗用車部門8台、商用車部門5台の合計13台という過去最大規模の展示に加え、見逃せないイベントが盛りだくさんです。
YANGWANG U9 Dance Showtime
BYDの高級EVブランド「仰望(YANGWANG)」から登場したスーパーEV「U9」が、ブースでパフォーマンスを披露します。車の常識を覆すほどのダイナミックな動きは、まるで車が踊っているかのようです。これは各日3回開催されるため、その迫力を生で体感できます。
HARIBOW Special Performance
11月1日(土)と8日(土)には、ダブルダッチパフォーマーHARIBOWさんとYANGWANG U9のコラボレーションステージが開催されます。車とパフォーマーが織りなすダイナミックなパフォーマンスは、ここでしか見られない特別な体験となるでしょう。
BYD Introduction Time
商用車ブースでは、BYDの最新技術や幅広い商用車ラインアップをわかりやすく紹介するミニステージが各日3回開催されます。次世代のモビリティがどのように社会を変えていくのか、具体的なビジョンを知る機会です。
プレスカンファレンス
2025年10月29日(水)14:30からは、プレスカンファレンスも予定されています。今後の発売予定車両や、BYD Japan Groupの未来に向けたビジョンが語られるとのことです。
Japan Mobility Show 2025 開催概要
- 主催: 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
- 会期:
- プレスデー: 2025年10月29日(水)・30日(木)
- 一般公開日: 2025年10月31日(金)~11月9日(日)
- 会場: 東京ビッグサイト
- 公式サイト: https://www.japan-mobility-show.com/
BYD Japan Groupの出展概要やイベントスケジュールは、特設サイトで随時更新されるため、来場前には必ず確認してください。
BYD Japan Mobility Show 2025特設サイト: https://byd.co.jp/e-life/event/jms2025/
製品に関するお問い合わせは、以下のフォームから行えます。
BYD Japan Group お問い合わせフォーム: https://byd.co.jp/contact/
今回のJapan Mobility Show 2025でのBYD Japan Groupの出展は、単なる新製品の発表にとどまらず、日本のモビリティの未来を深く考えさせるものです。特に、日本市場に特化した軽EVの登場は、私たち一人ひとりの暮らしにEVが溶け込むきっかけとなる可能性を秘めています。そして、「J6 リビングカー」のような発想は、働くことや暮らすこと、そして災害への備え方まで、私たちの固定観念を揺さぶるものです。BYDが「地球の温度を1℃下げる」というビジョンのもと、どのような未来を提示してくれるのか、今から2025年の秋が楽しみです。