豊田通商は、ラオス人民民主共和国で車両組立事業を行う新会社「Toyota Tsusho Manufacturing Laos Co., Ltd.(TTML)」を2026年6月に設立しました。ラオス市場の需要拡大に応えるため、現地生産による雇用創出、技術移転、安定供給を目指し、同国の経済発展とモビリティ産業の基盤強化に貢献すると発表しています。
ASEAN地域のフロンティアとして経済成長が著しいラオスでは、近年、人口増加と経済成長を背景に新車市場が拡大しています。今後もモータリゼーションの進展に伴い自動車需要のさらなる高まりが見込まれています。これまでのラオスでは、完成車を海外から輸入する形態が主流であり、価格競争力や安定的な供給体制に課題がありました。現地ニーズに即した「地産地消」の生産体制が求められています。

KD方式による事業展開
TTMLは、車両を部品の状態で海外に輸出し、現地で組み立てる「Knock Down(ノックダウン、KD)」方式を採用します。このKD方式は、以下の効果をもたらします。
* 現地雇用創出: 組み立て作業により、現地で約150名の新たな雇用が創出されます。
* 技術移転: 組み立てノウハウが現地スタッフに伝わり、技術力の向上が期待されます。
* コスト削減: 完成車輸送に比べて輸送コストを抑制し、関税面での優遇も得られる場合があります。
* 供給の安定性: 現地生産により、市場の需要に合わせた柔軟な供給が可能になります。
この戦略的なKD方式により、ラオス市場における課題解決と、販売拡大および事業基盤強化を同時に目指します。
新会社「TTML」の概要と生産計画
豊田通商が設立した新会社TTMLは、2028年4月の生産開始を目指し、段階的に設備投資と人材育成を進めています。年間5,000台以上の生産を想定しており、ラオスの人々に愛される主力モデルを供給する計画です。

新会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Toyota Tsusho Manufacturing Laos Co., Ltd. (TTML) |
| 所在地 | Lot 142-144, 158-160, KM 22, Nonthong Village, Xaythany District、Vientiane Capital, Lao PDR |
| 資本金 | 15.7 百万米ドル(約24.6億円) |
| 代表者 | 社長 西原 顕広 |
| 出資比率 | 豊田通商 81%、トヨタラオス 10%、ソクサイG 9% |
| 事業内容 | 車両の組立事業 |
| 設立 | 2026年6月 |
| 生産開始予定 | 2028年4月 |
| 年間生産台数 | 5,000台以上 |
| 生産予定車種 | トヨタ・ハイラックス、トヨタ・フォーチュナー |
生産予定車種であるトヨタ・ハイラックスとトヨタ・フォーチュナーは、耐久性と信頼性に定評のあるモデルです。特にハイラックスはピックアップトラックとして、ラオスの多様な道路環境やビジネスシーンでの活躍が期待されます。これらのモデルを現地で生産することで、競争力のある価格での提供と安定供給の両立が図られます。
豊田通商のモビリティ分野強化と地域貢献
豊田通商は中期経営計画において、「モビリティ分野の強化・拡張」を重要な柱として掲げており、今回のラオスでのKD事業はそのビジョンを実現する具体的な取り組みです。部品調達から生産管理、物流、販売、アフターサービスまでを一貫して手掛ける豊田通商の強みを活かし、効率的で安定したバリューチェーンを構築します。これにより、ラオス市場での販売シェア拡大だけでなく、同国のモビリティ産業全体の発展に寄与することを目指しています。
TTMLは、雇用創出と人材育成を通じて、ラオスの経済と社会の持続的な発展にも貢献していきます。
公式情報
今回の発表について、さらに詳しい情報は以下の公式サイトで確認できます。
