
和太鼓 絆による演奏の様子
近畿大学(大阪府東大阪市)は、人権教育開講50年を迎えたことを記念して、令和7年(2025年)12月12日(金)、近畿大学東大阪キャンパスにて、一般社団法人 和太鼓 絆をお招きし、和太鼓の歴史的背景を題材に人権について学ぶ記念行事を開催します。
【本件のポイント】
●近畿大学で人権教育科目が本格的に開講されて50年を迎えることを記念したイベントを開催
●被差別部落の皮革産業と和太鼓の歴史的つながりを踏まえた人権講話に定評のある和太鼓 絆による講演・演奏
●12月の人権週間に合わせ、日本の伝統文化である和太鼓を題材に人権についての理解を深める
【本件の内容】
近畿大学では、昭和50年(1975年)から本格的に人権教育科目を開講し、学生・教職員の人権意識を高める取り組みを進めてきました。現在では、毎年「人権講演会」をはじめとした各種人権教育・啓発行事を実施しています。本学での人権教育開講50年を記念し、「和太鼓から人権を学ぶ」をコンセプトとして、大阪を拠点に活動する和太鼓 絆をお招きし、記念行事を開催します。
日本の伝統工芸楽器のひとつである「和太鼓」の製造には、皮革加工の技術が欠かせません。この皮革加工は、牛や馬の皮を扱うため高度な技術を要しますが、かつては「穢れに関わる仕事」とされ、差別の対象となってきました。歴史的には、一部の被差別部落に暮らす人々がこの皮革産業に従事してきた経緯があります。そうした歴史や産業に触れながら、人権の大切さや反差別への想いについてお話しいただきます。その後、伝統の技で作られた和太鼓の力強い演奏を実演いただきます。さらに希望者数名による和太鼓体験の時間も設けています。
12月は、「人権週間(12月4日~10日)」「人権デー(12月10日)」「北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10日~16日)」等があり、人権について考えることが多い月です。この機会に、日本の伝統文化である和太鼓を通して、一人ひとりが人権を身近に感じながら学び、理解を深め、今後の人権意識の向上につなげます。
【開催概要】
日時 :令和7年(2025年)12月12日(金)15:00~16:00
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 実学ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象 :近畿大学生・教職員(定員250人、参加無料、事前申込不要)
公演団体:和太鼓 絆
【和太鼓 絆】
大阪を拠点に活動している5つの和太鼓集団、「怒‐IKARI‐」「鼓吹‐KOBUKI‐」「魁‐SAKIGAKE‐」「獅子‐SHISHI‐」「蛍‐HOTARU‐」からなる合同ユニットです。各チームそれぞれが大阪の各地で活躍しており、地元を大切にしながら和太鼓の演奏を通じて「人権・反差別・平和」を訴えています。
【関連リンク】
近畿大学
https://www.kindai.ac.jp/
