熱海のACAO FORESTに、A Cabin CompanyとACAO SPA & RESORTが共同で「低インフラ型モビリティキャビン」を2026年に開業すると発表しました。この未来型キャビンは、電気・水道・下水といった既存インフラに頼らないオフグリッド技術を採用し、豊かな自然環境を尊重しながらも快適な滞在を実現します。相模湾の絶景や夜の森の魅力を満喫できる、持続可能な新しい旅の形を提案するものです。
熱海ACAO FORESTに誕生する「低インフラ型モビリティキャビン」
静岡県熱海市に位置する広大なリゾートパーク「ACAO FOREST」に、2026年、新たな宿泊体験が加わります。A Cabin CompanyとACAO SPA & RESORTの提携により、自然の地形や生態系を尊重した「低インフラ型モビリティキャビン」が5棟展開される予定です。これにより、これまで日中の散策が中心だったACAO FORESTが、約20万坪の敷地内で「滞在」へとその魅力を広げます。

A Cabin Companyが提供する可動式キャビンは、土地の造成を最小限に抑える設計が特徴です。夜の森の表情、日の出とともに色を変える空、そして相模湾に映る月の道「ムーンロード」など、手つかずの自然の中でACAO FORESTの新たな価値を堪能できるとされています。
オフグリッドシステムによる持続可能な滞在
このキャビンの最大の特長は、「自立型オフグリッドシステム」の採用です。キャビンが設置されるACAO FORESTの最上段エリアは、電気・水道・下水などのインフラが未整備な自然環境ですが、最新の環境技術により地球に優しく快適な滞在を可能にします。

具体的な技術は以下の通りです。
- アップサイクルEVバッテリーの採用: 電気自動車の再生バッテリーを電力源として活用します。これにより、高い安全性とコスト効率を実現しています。
- ソーラー連携による電力供給: 高効率なソーラーパネルで日中に充電し、夜間はEVバッテリーが電力を安定供給します。雨天時にも対応できるパネルや小型発電機との自動切り替え機能により、天候に左右されない電力利用が可能です。
- 循環型ウォーターシステム: シャワーの水をその場で再生し、繰り返し使用できる水インフラを導入します。これにより、水使用量を大幅に削減し、上下水道の新たな整備が不要となります。災害や断水時にもシャワーが利用できるという利点があります。
これらの技術により、自然に負荷をかけない「共生する」滞在が実現します。A Cabin Companyの代表取締役CEO、西村彬氏は、「置いた時よりも美しい状態」で次の世代へつないでいきたいと述べています。
キャビン内の充実した設備
環境への配慮と同時に、キャビン内ではホテルに匹敵する快適な設備が提供されます。

- クイーンサイズベッド
- 専用バスルーム(シャワー、トイレ完備)
- フルキッチン(自炊可能)
- Starlink Wi-Fi(高速インターネット接続)
- エアコン・暖房設備
- 海を眺めながら過ごせる屋外ラウンジスペース
- 焚き火用の薪(無料・使い放題)


都心からのアクセスが良い熱海で、手つかずの自然を贅沢に味わえる貴重な体験が提供される予定です。
予約情報と問い合わせ先
宿泊料金は、お一人様15,000円から(2名様ご利用で30,000円から)と設定されていますが、季節や時期により変動する場合があります。
開業は2026年を予定しており、予約方法などの詳細は今後発表されることになります。最新情報は、A Cabin Companyの公式サイトなどで確認することが推奨されます。
- 施設住所: 静岡県熱海市上多賀1027-8(ACAO FOREST内)
- A Cabin Company 公式ウェブサイト: https://www.acabincompany.com
- 本件に関するお問い合わせ先:
- A Cabin Company株式会社 広報担当:狩生 E-mail:moe@acabincompany.com
- ACAO SPA & RESORT株式会社 広報部:今村 E-mail:pr@acao.co.jp Tel:080-7545-8113
両社のビジョンと今後の展望
今回の提携は、単なる宿泊施設の開発に留まらない、両社の未来を見据えたビジョンに基づいています。
A Cabin Companyは、公共交通でアクセス可能な自然滞在キャビンとオフグリッドシステムの企画・開発・運営を行うスタートアップです。自然環境を損なわずに設置できる新しいインフラを提案し、「自然と都市をつなぐ持続可能な滞在体験」を追求しています。
一方、ACAO SPA & RESORTは、20万坪のリゾートパーク「ACAO FOREST」を運営し、熱海の自然の魅力を発信してきました。CEOの山﨑勇輝氏は、今回のプロジェクトが未活用だった森の夜の価値を最大限に引き出し、日本のサステナブルツーリズムの新たなモデルとなる可能性に期待を寄せています。
このプロジェクトは、自然との調和と未来への配慮を兼ね備えた、新しい旅の形を提案するものです。2026年の開業に注目が集まります。
