京都府立植物園で昨秋好評を博した「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)」が、今年はさらにパワーアップして開催されることが決定しました。

特に、千年の森エリアの拡張と京都の豊かな自然を舞台にした紅葉ライトアップが注目されています。世界最高峰のマルチメディア・スタジオであるMoment Factoryが手掛けるテクノロジーの魔法が、日本最古、そして24万㎡もの広大な敷地を誇る京都府立植物園をどのような幻想的な空間に変えるのか、期待が寄せられています。

錦秋の夜を彩る進化系ライトアップ

京都府立植物園が夜間に開放されるこの特別な期間、来場者は光と音が織り成す、五感で感じる没入型体験を享受できます。

樹齢100年のけやき並木と“逆さ紅葉”の絶景

正門から約250メートル続くけやき並木は、樹齢100年を超える大木が連なる壮観なアプローチです。ここが鮮やかな紅葉に包まれ、夜の闇に浮かび上がる姿は、まさに「光のトンネル」をくぐるような体験をもたらします。

園内には約1,000本もの紅葉樹が植えられており、特に池の周辺では、水面に映り込む紅葉が織りなす「逆さ紅葉」が見どころです。赤、オレンジ、黄、緑のグラデーションが水鏡に映し出される様は、息をのむほどの美しさです。100年の歴史と約1万2000種類の植物が共演するこの空間は、世界でも類を見ない贅沢な秋の夜を演出します。

夜の池に映る紅葉のライトアップの風景。

紅葉した並木道の写真。道路の両側には、赤やオレンジ色の葉を持つ木が並び、道路の上でアーチを形成している。道路には落ち葉が散らばっている。

パワースポット・半木(なからぎ)神社を彩る神秘の光

植物園の誕生以前からこの地に鎮座する半木神社は、上賀茂神社を源流とするパワースポットです。この神社が、期間限定で光ファイバーを用いたインスタレーションによって彩られます。無数の光の糸が境内を包み込み、細やかな光が木々や参道に降りそそぐ様子は、まるで「星の川を渡るような体験」を思わせるとのことです。古社の持つ静謐な力と現代アートの融合が、訪れる人々をより深い神秘の世界へと誘うことが期待されます。これは、ぜひ自分の目で確かめることを推奨します。

夜の森の中に建つ鳥居と、そこから放射状に広がる光の線を描いた幻想的な画像です。鳥居は伝統的な日本の建築様式を踏襲しており、赤色の柵と暗い木材で構成されています。光の線は青白く輝き、神秘的な雰囲気を醸し出しています。背景には深い緑色の木々が配置され、自然と人工的な光のコントラストが印象的です。

緑豊かな木々に囲まれた、日本の神社の入り口の風景です。石灯籠や鳥居、本殿が見えます。

国内最大級の「観覧温室」が魅せる五感で感じる植物の世界

駅直結というアクセス抜群の立地でありながら、都心とは思えない非日常が広がる京都府立植物園。その中でも、昨年約8万5千人を動員し好評を博したアートナイトイベント「LIGHT CYCLES KYOTO」の舞台となるのが、日本最大級の規模を誇る「観覧温室」です。

ここでは、光・音・映像が織りなす4つの体験ゾーンが登場します。Moment Factoryのテクノロジーによって、多種多様な植物の美しい姿や香りが響きあい、植物同士が織り成す神秘的なコミュニケーションや、自然との深いつながりを五感で体感できる、没入型体験が待っています。

熱帯果樹の「水のめぐり」では、光に照らされたパパイヤやカカオの実を探す冒険が、砂漠を思わせるゾーンでは、サボテンやバオバブが幻想的に浮かび上がります。ジャングルの小道に差し込む木漏れ陽のような光、南国の花々が織りなす「対話」のような光と音の演出は、子どもたちの自然への関心を広げる、特別な学びの場となるでしょう。

今年の開演時間は18時に拡大され、来場者は秋の長い夜をゆったりと過ごせるようになりました。これにより、家族連れでの訪問も計画しやすくなっています。

ライトアップされた植物園の様子。観客がスマートフォンで写真を撮っている。

青い光の中に立つ2人の子供の画像です。光は上から差し込み、木々を照らしています。子供たちは光を見上げています。

豪華コラボレーションで深まる魅力

イベントを彩るのは、光と植物だけではありません。今年は、京都内外の様々なブランドとの豪華コラボレーションが実現し、来場者に特別な体験を提供します。

限定アイテムと特別な味わい

「KYOTO BOTANICAL GARDENS STORE」では、この秋限定のアイテムが多数登場します。

  • 英国王立植物園キューガーデンとの限定コラボグッズ: 世界的に著名なキューガーデンとのコラボレーションは、植物愛好家にとって魅力的な一品となるでしょう。発売は12月上旬予定です。

王冠と文字が円状に配置されたロゴマーク。

  • 小川珈琲のオリジナルドリンク: 京都を代表する老舗コーヒーロースターが、植物園限定のオリジナルドリンクを提供します。幻想的な夜の散策のお供として、温かいコーヒーが提供されます。10月31日より提供開始です。

  • dari K(ダリケー)のスペシャルアイテム: 京都発のカカオブランドから、植物の恵みを感じさせるスペシャルアイテムが登場します。10月11日(土)発売です。

京都府立植物園のプレミアムカカオクッキーの箱の画像です。オレンジ色の背景に植物のイラストが描かれています。

  • Byaku(ビャク)のアロマストーンやルームスプレー: 植物園で剪定されたバラやタイサンボクをアップサイクルし、新たな命を吹き込んだByakuのアイテムは、サステナブルな視点を取り入れた魅力的なラインナップです。香りの記憶は、旅の思い出をより鮮やかにするでしょう。

白を基調とした香水瓶のようなものと、花のイラストが描かれたラベルが特徴的な商品の写真。透明な袋に入っており、エレガントな印象を与えます。

イベントを支えるクリエイティブな力

この壮大なイベントの企画・演出・制作を手掛けるのは、カナダ・モントリオールを拠点とするMoment Factory(モーメント・ファクトリー)です。彼らは映像、照明、建築、音響、特殊効果といった多様な分野のエキスパートが集まったマルチメディア・スタジオで、世界中の人々が忘れられない体験を提供することを目的としています。ディズニーやソニー、ユニバーサルスタジオなど、名だたるクライアントとのコラボレーション実績を持つ彼らの手腕が、京都の夜をどう彩るのか、大いに期待が高まります。

また、本イベントを共催する三井不動産株式会社は、「エンターテインメントを活用したリアルの体験価値を最大化する街づくり」を推進しており、アート・エンターテインメントの力を通じて京都府立植物園の新たな魅力発信、そしてナイトタイムエコノミーの活性化を目指しています。

彼らの「& EARTH for Nature」という街づくりにおける環境との共生宣言では、「緑を守り育む」「生態系を豊かにする」「地域の想いをつなぐ」「自然資源を循環させる」といった重点課題が掲げられており、このイベントもその理念に深く根ざしていることが伺えます。単なるイベントにとどまらない、環境と文化の共創という視点も、本イベントの魅力の一つです。

環境保全に関する4つのテーマを示すイラスト。緑の保護、生態系の豊かさ、地域社会のつながり、自然資源の循環を表現。

開催概要とチケット情報

この秋、京都で特別な一夜を過ごしたい方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。

項目 詳細
イベント名 LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル京都)
会場 京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町)
京都市営地下鉄「北山駅」直結でアクセスも便利です。
開催期間 2025年5月24日(土)~2026年3月31日(火)
秋期の特別プログラム:2025年10月31日(金)~12月7日(日)(予定)
開催時間 10月1日~2月28日(予定):18:00~21:30 (最終入場20:30)
3月1日~3月31日(予定):18:30~21:30 (最終入場20:30)
チケット料金 大人(高校生以上):平日 2,300 円~ / 休日 2,700 円~
小人(小中学生):平日 1,100 円~ / 休日 1,400 円~
未就学児:無料
※変動価格制を導入しています。最新の価格や購入方法は公式HPでご確認ください。この規模とクオリティの体験に対し、価格は魅力的な水準であると考えられます。
公式WEBサイト(チケット販売ページ) https://lightcycles-experience.com/kyoto/
共催 京都府、京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会、三井不動産株式会社
企画・演出・制作 Moment Factory
公式SNS X:https://x.com/lc_kyoto
Instagram:https://www.instagram.com/lightcycles_kyoto/
YouTube:https://www.youtube.com/@lightcycles_kyoto
TikTok:https://www.tiktok.com/@lightcycles_kyoto

この秋、京都を訪れる際には、「LIGHT CYCLES KYOTO」は外せないイベントの一つです。光と音、そして歴史ある植物園が織り成す、五感で味わう芸術体験をぜひお楽しみください。