株式会社カイレン・テクノ・ブリッジは、発火リスクが低い準固体電池を採用したマグネット式ワイヤレスモバイルバッテリーを発表しました。この製品は、モバイルバッテリーの発火・爆発事故への懸念に対応するため開発されました。
準固体電池の安全性について
現在主流のリチウムイオン電池は、可燃性の有機溶剤を電解液として使用しており、強い衝撃や内部ショートにより発火・爆発のリスクがあります。東京消防庁の発表によると、リチウムイオン電池関連の火災は過去10年間で約9倍に急増しています。
従来のリチウムイオン電池では、充電時に発生する「リチウムデンドライト」がセパレータを突き破り内部ショートを引き起こすと、可燃性の液体電解質に引火し発火につながる可能性があります。
カイレンのモバイルバッテリーに採用された準固体電池は、液体電解質の代わりに燃えにくい固体電解質を使用しています。これにより、内部ショートが発生した場合でも発火する危険性が低減されます。また、固体電解質がリチウムデンドライトの成長を抑制することで、内部短絡や熱暴走のリスクを大幅に低減します。
本製品の安全性は、バッテリーに穴を開けたり、ハサミで切断したりするテストで実証されており、発火・爆発は確認されませんでした。テストの様子は以下の動画で確認できます。
【画期的新技術!発火リスクが低い準固体電池マグネット式ワイヤレスモバイルバッテリー】
製品の機能と利便性
本モバイルバッテリーは、安全性に加え、以下の機能と利便性を備えています。
動作温度範囲
-20℃から80℃という広い温度範囲で安定して動作します。これにより、様々な環境下での使用が可能です。
充放電サイクル
約2,000回の充放電が可能であり、既存のリチウムイオン電池の約500回と比較して約4倍の長寿命を実現しています。これにより、製品の買い替え頻度が減り、長期間の使用が期待できます。
Qi2対応ワイヤレス充電
AppleのMagSafe技術をベースとしたワイヤレス充電規格「Qi2(チーツー)」に対応しています。マグネットでスマートフォンに吸着させるだけで、最大15Wの急速ワイヤレス充電が可能です。iPhoneユーザーだけでなく、Qi2対応のAndroid端末でも利用できます。
複数デバイスの同時充電と携帯性
ワイヤレス充電に加え、USB Type-Cポートも搭載しており、スマートフォンとワイヤレスイヤホンなど、2台のデバイスを同時に充電できます。容量は5,000mAhで、本体重量は約135gと軽量かつコンパクトな設計です。
株式会社カイレン・テクノ・ブリッジについて
本製品を開発した株式会社カイレン・テクノ・ブリッジは、埼玉県所沢市に本社を置き、これまでにも安全性が高く環境に配慮した「鉄系リチウムイオン二次電池」の商品ブランド「FECORAGE(フェコレージ)」を展開するなど、バッテリー技術の実績を重ねてきました。
先行予約販売について
この準固体電池モバイルバッテリーは、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」にて先行予約販売が開始されます。
先行予約販売開始日: 2025年9月19日(金)10時
販売サイト: Makuakeプロジェクトページ
※プロジェクトページは開始時間まで公開されません。
詳細な製品仕様は以下の画像で確認できます。
本製品は、落下や衝撃、極端な温度変化による発火・爆発の懸念を低減し、安心して利用できるモバイルバッテリーとして提供されます。