提供:@Press自転車の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、山形国際交流プラザ 山形ビックウイングで行われた『令和7年度学校安全教室推進事業「子どものいのちを守る」学校安全指導者研修会』(主催:山形県教育委員会主催)にて、自転車通学指導セミナーを実施し、山形県内の幼・小・中・義務教育学校・高等学校・特別支援学校教職員等約50名が参加されました。

山形県は、中学生、高校生の通学時の自転車事故が多く、当委員会の調査では2023年に発生した1万人あたりの通学時の自転車事故件数、中学生は8.31件で全国ワースト11位(前年33位)で大きく増加、高校生は、27.21件で全国ワースト12位(前年19位)と事故件数は増加傾向となっており、交通安全教育の重要性が高まっています。

講師の遠藤 まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、自転車事故の傾向や特徴、事故データに触れ、安全な自転車利用に必要な要素を説明しました。
「中学生になり自転車通学が始まると、小学生時代にヒヤリハットの経験が少ないまま運転距離が長くなるなど、二重のリスクが生じます。そのため、小学生のうちから交通ルールを確実に身につけておくことが重要です」と強調しました。
また、よく見られる交通違反について「道路標識などを正しく理解できていないケースが多く、青切符導入に際し改めて交通ルールを確認し、指導していく必要があります。さらに、ハザードマップ作成時には、自転車にとって危険なポイントや標識などの要素を加えることで注意度が上がります」と説明しました。
さらに、自転車自体の安全性について指導していくことの重要性に触れ、「安全基準をクリアしたBAAマークの貼られた自転車を選ぶことや、日ごろのメンテナンスを徹底することにより、事故を未然に防ぐことができます」と説明しました。

講演後には、「交通ルールの中で、知っておけば事故を減らせることは何か」をテーマに、各校の教職員による意見交換と発表が行われました。
交通ルールだけでなく、自転車の車体の安全性についても改めて理解いただくことができ、自転車利用の安全教育について考える機会となりました。

【参加した交通安全指導員の感想】
・学校の立地に合わせた事故のリスクをしっかり伝えていくことが重要だと思った。
・改めて自転車の安全性、日常的な点検の大切さ、自分を守るためのヘルメットの重要性を指導していきたい。

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当日の様子1

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当日の様子2

■参考資料
≪講師略歴≫
遠藤 まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。

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遠藤 まさ子

≪自転車の安全利用促進委員会≫
自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
https://jitensha-anzen.com/

≪BAAマーク≫
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。

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BAAマーク

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BAAマーク2

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