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アルファ・ラバル株式会社は、デンマークの大手飲料メーカー Royal Unibrewが当社の脱アルコールモジュール「De-alc」を導入したことを公開します。
脱アルコールモジュール De-alc
■ノンアルコール醸造の成功事例 – Royal Unibrew、アルファ・ラバル De-alcを導入
ノンアルコールビールの世界的需要が急速に拡大する中、デンマークの大手飲料メーカー Royal Unibrewは、消費者の高まる期待に応えるため生産体制の拡大に着手しました。同社は高品質かつ0.0%アルコールのビールを、コスト効率よく製造できるソリューションを求め、長年の信頼関係を持つアルファ・ラバルに依頼。脱アルコールモジュール「De-alc」の導入により、生産能力・品質・効率性を大幅に向上させました。
■レンタル試験から本格導入へ
Royal Unibrewは、アルファ・ラバル De-alc レンタルユニットによる試験運転で成果を確認した後、フルサイズのDe-alc 50(生産能力:50 hl/h)を導入。これにより、ノンアルコールビールの生産能力を従来の5倍に拡大し、品質や収益性を損なうことなく、変化する市場ニーズに迅速に対応できる体制を整えました。
■本格的な味わいを損なわないやさしいプロセス
De-alcは低温・シングルパスのストリッピング工程を採用し、ビール本来の風味・香り・口当たりを保持したまま、やさしくアルコールを除去します。クリスプなピルスナーからまろやかなラガーまで、あらゆるスタイルで本格的な味わいを再現可能です。導入後わずか1年で、0.0%ピルスナーの販売は273%増加し、同社はノンアルコール製品ラインをさらに拡大しました。
■効率性と持続可能性の両立
De-alcは加熱・冷却を最適化し、1ヘクトリットルあたり0.4kW未満のエネルギーでアルコールを除去。最大90%の熱を回収して再利用し、運用コスト削減と排出量低減を同時に実現します。また、可動部品が少ない設計により、メンテナンス負担と排水量も最小限に抑えられます。
■将来を見据えた柔軟な生産体制
「市場の変化に対応するためには、多様な製品ポートフォリオと短い製造ロットが必要です。さらに生産量の増加も進んでおり、能力強化は不可欠でした」と、Royal Unibrew ブルーハウスマネージャーのアンダース・ニールセン氏は述べています。アルファ・ラバルはDe-alcの供給に加え、同社の制御システムとのシームレスな統合を可能にする自動化サービスを提供し、安定稼働とプロセス最適化を支援しました。
■導入効果(概要)
– 0.0%ピルスナー販売:273%増
– 生産能力:5倍に拡大
– エネルギー使用量:20kW未満
– 最大90%の熱回収
– 排水量とメンテナンス負担を大幅軽減
– 全ビールスタイルでのフルフレーバー保持
Royal Unibrewの事例は、先進的な脱アルコール技術への投資が単なるトレンド対応ではなく、味・効率・持続可能性を兼ね備えた次世代醸造の道を切り拓くものであることを証明しています。
■さらに詳細は下記URLからご確認ください。
https://www.alfalaval.jp/media/stories/2025/beverage-processing/non-alcoholic-brewing-success-with-alfa-laval-de-alc/
De-alc 実機写真
■アルファ・ラバルについて
今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。
アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。
アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、22,300人以上の社員を擁しています。2024年の年間売上高は669億SEK(58億EUR)で、ナスダック・ストックホルムに上場しています。