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令和7年は日蘭交流が始まってちょうど425年の節目にあたります。この年に大阪・関西万博が開催されることを好機として、両国の深い交流を日本・オランダ国内はもとより、世界の多くの人々に知ってもらい、両国の交流を一層広めていきたいと考えます。
両国のきずなの端緒になったのが適塾(大阪市中央区北浜)であり、緒方洪庵の弟子たちが蘭学・医学を学んだことが日本の発展につながりました。今日でも日蘭は、最先端医療などで深い連携を展開しています。また、江戸時代には貝塚市出身の岩橋善兵衛がオランダの望遠鏡を独学で研究して日本で初めて実用的な望遠鏡を製作し、この望遠鏡は伊能忠敬の日本地図作成の大きな力となりました。
オランダパビリオンでは、標高の低い国土ゆえに水を脅威としてきた過去に対し、今後は水をパートナーとして捉えていこうという姿勢が表現され、様々な価値観を持つ多様な世界だからこそ、英知を結集し、水循環などグローバルな課題を協力して解決していこうというメッセージ性のある演出が施されています。これからの社会を担う若い世代には、地球温暖化などの社会課題の解決を図る協調性の大切さに気付いてもらう機会になることと考えます。
このたび、万博共創チャレンジ「日蘭交流・温故知新会」を主催として、令和7年8月19日(火)~8月21日(木)に、大阪・関西万博会場内オランダパビリオンにおいて、適塾、緒方洪庵、最先端医療、望遠鏡、水みどり環境などについてのパネル展示と岩橋善兵衛が製作した望遠鏡の展示を行います。最終日の8月21日(木)には、近畿大学総合社会学部総合社会学科環境・まちづくり系専攻教授 田中晃代ゼミの学生らが出席し、座談会などを行います。
企画名:コモングラウンド 若者がつむぐ日蘭交流
~洪庵から先端医療、水・みどり環境まで『温故知新』
期間 :展示 令和7年8月19日(火)~8月21日(木) 10:00~16:00
イベント 令和7年8月21日(木) 10:00~16:40
場所 :大阪・関西万博会場内オランダパビリオン
主催 :万博共創チャレンジ「日蘭交流・温故知新会」
共催 :オランダ総領事館、大阪大学2025年日本国際博覧会推進室、近畿大学、
一般財団法人未来医療推進機構(予定)
協力 :貝塚市
後援 :大阪大学
【8月21日イベントスケジュール】
10:00~10:30 開会式
10:30~12:30 第1部 パネル展示と座談会
「未来を観る、地球を守る」
~若者とともに紡ぐ、日蘭の友情と社会貢献のストーリー
14:35~16:40 第2部 パネルディスカッション
①若者視点でみた医療・ヘルスケア領域のグローバル拠点同士の連携
②日蘭学生会議によるパネルディスカッション
総合司会:近畿大学総合社会学部総合社会学科環境・まちづくり系専攻4年
松田歩莉さん、竹上桃花さん
【近畿大学総合社会学部 田中ゼミによるパネル展示と座談会】
「未来を観る、地球を守る」~若者とともに紡ぐ、日蘭の友情と社会貢献のストーリー
<目的>
日本とオランダの科学・文化交流の歴史をふまえ、オランダの技術をもとに改良され、江戸時代後期の天体観測や暦作成に活用された岩橋善兵衛(大阪府貝塚市出身の科学者)の望遠鏡などを切り口に、分野や国境を越えた対話を通じて、学生自ら「国際協働」や「社会貢献」の可能性を探るとともに、持続可能な未来への知の共創を目指します。
<内容>
近畿大学総合社会学部総合社会学科環境・まちづくり系専攻教授 田中晃代ゼミの学生を主体として、大阪大学の「適塾スタッフ」の学生と協力し、「日蘭交流 過去、現在、未来」「岩橋善兵衛の望遠鏡と天文学」「水みどり環境」に関するパネル展示を行います。また座談会では、田中晃代がモデレーターを務め、パネル制作を担当した学生らとともに日本とオランダの科学・文化交流の歴史をふまえ、科学が社会に果たす役割を再考する「場」について考えます。
<出席者>
近畿大学総合社会学部総合社会学科環境・まちづくり系専攻教授 田中晃代、ゼミ学生
大阪大学「適塾スタッフ」学生
【関連リンク】
総合社会学部 総合社会学科 環境・まちづくり系専攻 教授 田中晃代(タナカアキヨ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1032-tanaka-akiyo.html
総合社会学部
https://www.kindai.ac.jp/sociology/