アサヒスーパードライ・パシフィックネーションズカップ2026の準決勝が9月12日、東大阪市花園ラグビー場で行われた。日本代表がアメリカ代表から9つのトライを奪い、63対14の大勝で決勝進出を決めた。会場を訪れた観客は1万3559人に上る。
勝負の行方を大きく左右したのは、試合開始直後の日本の素早い攻撃だ。前半2分に廣瀬雄也さんが先制のトライを挙げると、前半16分までに一気に4つのトライを重ねた。密集から素早くボールを出し続けることで、相手の守備陣形が整う前に突破を図る戦術が奏功。アメリカ代表のグレッグ・ピーターソン主将が「タックルに入ってから相手の球出しを遅らせたかったが、できなかった」と悔やんだ通り、日本はスピードで終始相手を圧倒する形となった。
日本はスクラムなどのセットプレーでも優位に立つ。体調不良で直前の練習に参加できなかった大学生の大塚壮二郎さんら前列の選手たちが奮闘し、相手の反則を誘い出した。前半中盤には日本の反則から相手に連続得点を許し、28対14まで点差を縮められる時間帯もあった。しかし、前半終了間際に大塚さんが自らトライを奪い返し、日本は35対14で前半を折り返す。後半に入るとアメリカ代表に反則による一時退場者が出たこともあり、日本がさらに4トライを追加して相手を無失点に封じた。
試合後、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は、「アメリカに対してしっかり攻め込むというテーマをスクラムでも体現できた」と選手たちを称賛。日本代表主将の齋藤直人さんは、反則から連続失点した場面を反省しつつ、「以前なら勢いを取り戻せずに終わっていたが、前半の最後に自分たちで得点できたことに成長を感じる」と手応えを口にした。次戦の相手はフィジー代表だ。ジョーンズHCは「体格で大きく上回る相手に対し、80分間規律を持って自分たちの戦い方を貫くことが鍵になる」と語気を強めた。




