
株式会社オフィス清家 BOOKSより2026年8月17日に発売された、日本文化イベントプロデューサー・上籔洋子(かみやぶ ようこ)の新刊が、SNSを中心に注目を集めています。
アンティーク黒留袖を現代的にスタイリングし、女性たちが銀座の街を颯爽と歩く「銀座de神夜舞キモノ黒留道中」。
SNSでも注目を集めてきたこの活動を生み出した上籔が、その背景にある自身の人生、女性たちとの物語、そして「年齢を重ねることへの希望」を一冊にまとめました。
本書で描かれるのは、単なる着物やファッションの世界ではありません。
「年齢を重ねることは、衰えることではない」
人生はいくつになっても新しい自分に出会い、もう一度輝くことができる。
そんなメッセージを、上籔自身の人生と黒留道中に参加した女性たちの実話を通して伝えています。

SNSで注目を集めてきた「黒留道中」
上籔の活動の象徴ともいえるのが、「銀座de神夜舞キモノ黒留道中」です。
戦前の花嫁衣装として使われていたアンティーク黒留袖を現代的にスタイリングし、女性たちが赤いヒールなどを合わせて街を颯爽と歩く。
従来の「黒留袖」のイメージを大きく覆すその姿はSNSでも注目され、活動は浅草から銀座へと舞台を広げてきました。

しかし、上籔が伝えたいのは「派手な着物ファッション」ではありません。
その根底にあるのは、人生を重ねてきた女性自身を主役にするという想いです。
本書では、黒留道中が生まれた背景から、上籔がこの活動を続ける理由までが一冊の物語として描かれています。
戦前の花嫁衣装を、人生を重ねた女性たちへ
戦前の花嫁衣装を、人生を重ねた女性たちへ
現在一般的に知られる黒留袖は、結婚式で新郎新婦の母親や親族の既婚女性が着る第一礼装です。
一方、本書で取り上げられているアンティーク黒留袖は、戦前には花嫁自身が纏う衣装でもありました。
長い年月を経て、箪笥の奥で眠っていた黒留袖。
上籔は、それを現代的なスタイリングで蘇らせ、人生を重ねた女性たちに纏ってもらいます。
そこに込められているのが、「着物にも、女性たちにも、もう一度最高に輝いてほしい。」という想いです。
きっかけは72歳の女性が歩く、わずか「7秒」の動画
黒留道中が広く知られる大きなきっかけとなったのは、2022年5月に浅草で撮影された一本の動画でした。
当時72歳だった女性がアンティーク黒留袖を纏い、颯爽と歩く姿。
その映像は、わずか7秒。
上籔がTikTokへ投稿すると、「72歳?」「信じられない。」「私もこうなりたい。」「このスタイリングは何?」
といった驚きの声が寄せられました。
上籔は、この7秒の動画が黒留道中を世に知らしめる最初のきっかけになったと本書で振り返っています。
その後、活動の舞台は浅草から銀座へ。
2024年秋に銀座で黒留道中を開催すると、SNSを通じて参加希望の問い合わせが広がり、現在では日本国内だけでなく、海外在住の日本人女性からも参加希望が寄せられる活動へと発展しています。
79歳の女性が銀座で語った「人生最高の思い出」
本書には、黒留道中に参加した女性たちの実話も収録されています。
2026年春には、当時79歳の女性が長野県から参加。
銀座での撮影終盤、彼女の孫3人が花束を持ってサプライズで現れました。
そのとき女性は、「洋子先生、人生最高の思い出になりました。幸せです〜」と涙ぐんだといいます。

年齢を重ねた女性が主役となり、その姿を子どもや孫が誇らしく見つめる。
黒留道中は、単なる撮影イベントではなく、参加者自身がこれまで歩んできた人生を祝福する時間にもなっています。
「黒留道中をみて、歳をとるのが怖くなくなりました」
上籔の活動には、若い世代からも反響が寄せられています。
その中でも、上籔自身が特に心を動かされた言葉があります。
「黒留道中をみて、歳をとるのが怖くなくなりました。」
この言葉を目にした上籔は、自分が黒留道中を通して届けたかったものが、**「年齢を重ねることへの希望」**だったのだと気づいたと、本書で明かしています。
若さを保つことだけが、美しさではない。
年齢を重ね、経験を重ねたからこそ生まれる美しさがある。
その価値観こそが、本書を貫く大きなテーマとなっています。
桂由美さんから受け継いだ「何歳からでも輝ける」という想い
本書では、世界的ブライダルデザイナー・桂由美さんとの交流についても綴られています。
90歳を超えてなお、情熱的に新しい美を創造し続けた桂さん。
その姿を目の当たりにした女性たちからは、「あんな風に歳を重ねたい」という声が上がったといいます。
上籔自身も、桂さんとの活動を通して、若い時だけが輝く時期ではない。
年齢を重ねたからこそ、その人生の深みとともに輝くことができる。
そんな価値観を、自身の「黒留道中」へと繋げていきました。
「私の仕事は、着物を着せることではありません」
フラメンコ舞踊家として始まった上籔の表現者としての人生。
そこから能楽、日本文化、アンティーク着物、そして黒留道中へ。
さまざまな経験を重ねた上籔は、本書の最後で、自分の仕事についてこう記しています。
「私の仕事は、着物を着せることではありません。人の中に眠る価値を見つけ、それを輝かせること。」
そして、本書を通して伝えられるもう一つのキーワードが、
「シンデレラタイム」
誰かになりきる時間ではなく、本来の自分が一番輝く時間です。
「もう若くないから」「今さら新しいことを始めても」
そんな思いを抱く女性たちへ。
8月17日に発売された本書は、着物という枠を超え、「人生は何歳からでも、新しい景色に出会える」というメッセージを届けています。
書籍情報
著者:上籔洋子(かみやぶ ようこ)
発売日:2026年8月17日
販売:Amazon Kindle
出版社:株式会社オフィス清家 BOOKS
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著者プロフィール
上籔洋子(かみやぶ ようこ)
日本文化イベントプロデューサー/神夜舞キモノ創始者。
元フラメンコ舞踊家として活動し、その後、能楽をはじめとする日本文化への探究を深める。
2019年より独自の着物Style「神夜舞キモノ―Kamiyabu KIMONO―」を展開。
2022年5月にSNSで「黒留道中」が注目を集め、2024年からは「銀座de神夜舞キモノ黒留道中」を開催。日本全国から参加希望者が集まる活動へと発展しています。
フラメンコ、能楽、着物、日本文化など異なる文化や芸術を掛け合わせながら、伝統を重んじつつ、新しい表現を生み出す活動を続けています。
