NTTソノリティ株式会社は、耳をふさがないオープンイヤー型集音器「cocoe Ear」を全国のドコモショップで体験・購入可能にしたと発表しました。この製品は、耳を塞ぐことなく自然な聞こえをサポートし、日々のコミュニケーションをより快適にすることを目指しています。

cocoe Earの製品概要と特長

「cocoe Ear」は、NTT独自の低遅延音声信号処理技術※5により、耳をふさがずに周囲の音を遮断することなく、不足している音だけを自然に補うオープンイヤー型集音器です。これにより、会話やテレビ、音楽、動画などを違和感なく自然に楽しむことが可能になります。

cocoe Earを装着して笑顔で通話する女性

cocoe Earを装着して笑顔で通話する女性

片耳わずか約10gという軽量設計で、長時間装着しても負担になりにくい点が特長です。操作はシンプルで、ボタン一つで集音モードとイヤホンモードを切り替えられます。また、スマートフォン向け専用アプリ「cocoe Connect」を通じて、音量や音質の調整を直感的に行えます。

cocoe Earのホワイトモデル

cocoe Earのホワイトモデル

cocoe Earのベージュモデル
cocoe Earのベージュモデル

cocoe Earのブラックモデル
cocoe Earのブラックモデル

「cocoe Link」は、テレビ視聴を快適にするための専用トランスミッターです。最新のAuracast™(オーラキャスト)に対応しており、テレビと「cocoe Ear」をボタン一つでセキュアに接続できます。これにより、自分に合った音量でテレビの音を聞きながら、同時に周囲の音や会話も自然に聞くことが可能になります。

cocoe Linkの製品画像

cocoe Linkの製品画像

複数台の「cocoe Ear」に同時送信できるため、家族それぞれが快適な音量でテレビを楽しめます。接続はテレビのヘッドホン端子にケーブルを差すだけで簡単にでき、本体に搭載された集音マイクによりテレビの近くに置くだけでも使用できます。

cocoe Linkとcocoe Earの連携イメージ。家族でテレビを見ているシーン。

cocoe Linkとcocoe Earの連携イメージ。家族でテレビを見ているシーン。

ドコモショップでの展開背景

NTTドコモは、「お客様に心から満足いただけるコミュニケーションの確立」を企業理念に掲げています。この理念に基づき、「cocoe Ear」を全国のドコモショップで取り扱うことで、「聞こえ」に課題を持つお客様のコミュニケーションの質向上を目指しています。

日本における補聴器利用者の割合は15%程度※3と、欧米の40%程度に比べて低い現状があります。NTTドコモは、「cocoe Ear」が補聴器や従来の集音器に抵抗を感じていた層へのアプローチとなり、日本の「聞こえ」を取り巻く状況を変える可能性を秘めていると考えています。

NTTドコモ担当者による説明の様子

NTTドコモ担当者による説明の様子

2025年12月に実施されたNTTドコモの先行トライアル※2では、体験者の85.7%が「ショップスタッフの説明がわかりやすくなった」と回答し、80.6%が「自宅用として今後も利用したい」と回答するなど、高い満足度が示されました。これらの結果を受け、全国47都道府県・56店舗のドコモショップで「cocoe Ear」の体験展示と取り扱いが開始されました。

ドコモショップ六本木店のcocoe Ear体験ブース

ドコモショップ六本木店のcocoe Ear体験ブース

ドコモショップ店内のcocoe Ear体験ブース全景
ドコモショップ店内のcocoe Ear体験ブース全景

NTTソノリティのプロダクトマネージャー中野達也氏は、「ボリュームを合わせるだけですぐに使える」と述べられており、店頭で手軽に聞こえの変化を実感できる点が強調されています。

cocoeプロダクトマネージャー中野達也氏

cocoeプロダクトマネージャー中野達也氏

親の「聞こえ」に関する意識調査

NTTソノリティが2026年7月に実施した調査によると、過去の帰省時に親(義親)の耳が聞こえにくくなっていると感じた経験がある人は全体の55.4%にのぼります。具体的な場面としては、「普段の会話・食事中」が74.4%、「テレビを見ている時(音量が大きい、聞き返すなど)」が49.5%でした。

親の耳が聞こえにくくなっていると感じた経験のグラフ

親の耳が聞こえにくくなっていると感じた経験のグラフ

聞こえの変化を感じた具体的な場面のグラフ

聞こえの変化を感じた具体的な場面のグラフ

集音器や集音機能付きイヤホンをプレゼントすることに「とても関心がある」「やや関心がある」と回答した人は合計63.6%でした。また、店頭で親と一緒に試聴できる機会があれば「とても利用したい」「やや利用したい」と回答した人も合計69.0%に達しており、親子での店頭体験への高いニーズが示されています。

集音器のプレゼントへの関心のグラフ

集音器のプレゼントへの関心のグラフ

店頭での親子試聴ニーズのグラフ
店頭での親子試聴ニーズのグラフ

価格と購入方法

「cocoe Ear」の販売予定価格は39,600円(税込)です。補聴器と比較して手に取りやすい価格帯で提供されます。

購入は以下の場所で可能です。

  • 全国のドコモショップ
  • 全国の家電量販店
  • cocoe公式オンラインストア
  • ドコモオンラインショップ

実際に製品を体験するためには、最寄りのドコモショップへ足を運ぶことが推奨されています。

開発元「NTTソノリティ」のビジョンと技術力

「cocoe Ear」は、NTTの音響技術を基盤とするNTTソノリティ株式会社によって開発されました。同社は2021年に設立され、「音のテクノロジーで心を動かし、新しいスタンダードを作っていく。」というパーパスのもと、音響製品やサービスを提供しています。

「cocoe」ブランドは、NTTグループが長年培ってきた先進の音響技術を結集し、「聞こえ」の様々な課題と向き合っています。

cocoeブランドロゴ

cocoeブランドロゴ

製品仕様

項目 詳細
正式名称 cocoe Ear(ココエイヤー)
販売予定価格 39,600円(税込)
カラー ホワイト、ベージュ、ブラック
型式 ダイナミック型
使用ユニット Ø12 mm
再生周波数帯域 100 Hz ~ 20,000 Hz
Bluetooth®バージョン Bluetooth Ver.5.4
Bluetooth Class Class 1
対応Bluetooth プロファイル A2DP,AVRCP,HFP,TMAP,PBP
対応コーデック SBC,AAC,LC3,CVSD,mSBC
マルチペアリング※6 8台
マルチポイント※6 最大2台
マイク MEMS型(全指向性)2個
バッテリー Li-ion Battery
電池持続時間※7 約8時間 (音楽再生時、集音機能時間含む)
充電時間※7 本体 約1.5時間、充電ケース 約2時間
サイズ 本体 約幅45.2mm×高さ12.8mm×奥行35.8mm、充電ケース 約幅100mm×高さ30.3mm×奥行64.2mm
質量 本体 約10g(片耳)、充電ケース 約65g
素材 イヤーフック シリコーン、ハウジング PC
防塵・防水性能 IP54 相当※8
その他対応機能 Auracast™
付属品 ネックストラップ、USBケーブル 1.0m(Type-C-Type-A)、取扱説明書、簡単マニュアル

※1:耳かけ型&左右独立型&空気伝導型の集音器として(調査元:ステラアソシエ株式会社、2025年11月時点)
※2:NTTドコモ先行トライアル時のアンケート結果
※3:出典:JapanTrak 2022 調査報告、Lin FR et al. Arch Neurol 2011;68(2):214-220. doi:10.1001/archneurol.2010.362
※4:自社調べ
※5:NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した技術
※6:すべてのBluetooth対応機器での組み合わせ、動作を保証するものではありません。
※7:使用条件、使用環境により変動します。
※8:JIS C 0920:2003(IEC 60529)「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」の「固形物体に対する保護等級」および「水に対する保護等級」である IP54 相当の防塵・防水機能。機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入せず、あらゆる方向からの飛沫に対して機器の性能を保持できるレベル。