株式会社ツクリエは、2026年7月2日に開催された国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS」のサイドイベントで、「地域イノベーションの現在地」をテーマに議論を展開しました。愛知県、熊本市、鳥取市などの自治体関係者や起業支援プレイヤーが参加し、地域課題をイノベーションで解決する具体的なヒントと連携戦略について深く掘り下げました。

地域イノベーションイベント「エコシステムとまちづくりから考える、イノベーションの現在地」開催

2026年7月2日、株式会社ツクリエが主催するイベント「愛知県、熊本市、鳥取市に聞く!『エコシステム』と『まちづくり』から考える、イノベーションの現在地」が開催されました。本イベントは国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS」のサイドイベントとして位置づけられ、162名の申し込みに対し当日100名以上が参加する盛況ぶりでした。参加者層は自治体関係者、起業支援機関、大学、金融機関、スタートアップ、学生など多岐にわたり、地域を形作るあらゆるステークホルダーが一堂に会し、地域課題の解決に向けた熱い議論が交わされました。

イベントのメインビジュアル

イベントのメインビジュアル

自治体とスタートアップ・エコシステム

イベントの第一部では「自治体とスタートアップ・エコシステム」がテーマに掲げられました。愛知県経済産業局の松山ふくみ氏、熊本市経済観光局の川北龍之助氏、インキュベイトファンド株式会社の石田雄彦氏が登壇し、ツクリエの小泉氏がモデレーターを務めました。

議論では、「スタートアップ・エコシステムは、ただ構築すれば良いわけではない」という本質的な考え方が強調されました。エコシステムとは、起業家、投資家、大学、自治体、支援機関といった多岐にわたるプレイヤーがそれぞれの役割を理解し、有機的に連携して初めて機能する、生きたシステムであると説明されました。

具体的な議論のポイントは以下の3点です。

  • 「裾野」を広げる取り組み:起業家を増やすための人材育成や啓発活動。
  • 「高さ」を生み出す支援:世界を目指すような、ハイレベルなスタートアップを育てるための支援策。
  • 多様なプレイヤーの連携:自治体、大学、VC(ベンチャーキャピタル)、支援機関、企業などが協力し、地域全体で挑戦者を支える仕組み。

各地の登壇者からは、それぞれの地域での実践事例が紹介され、参加者は熱心に耳を傾けていました。

イベントで熱心に議論する登壇者たち

イベントで熱心に議論する登壇者たち

真剣な表情で話を聞く参加者たち

真剣な表情で話を聞く参加者たち

第一部登壇者による議論の様子

第一部登壇者による議論の様子

まちづくりとイノベーションのあり方

続く第二部では、「まちづくりとイノベーションのあり方」に焦点が当てられました。鳥取市経済観光部の山根裕史氏、SUNDRED株式会社の上村遥子氏、LETT株式会社代表取締役の志岐逸弥氏が登壇しました。

このセッションでは、人口減少や人材流出、中心市街地の空洞化といった地域の課題そのものを「イノベーションのテーマ」と捉え直すという視点が提案されました。

主な議論のポイントは以下の通りです。

  • 挑戦が生まれる「場づくり」:課題を解決しようと挑戦する人が集まり、自然と人と人がつながる物理的・精神的な「場」の重要性。
  • 制度や補助金だけではない支援:物質的な支援だけでなく、挑戦者を精神的に支え、応援する文化を地域全体で育むこと。
  • 多角的な連携体制:行政、企業、大学、金融機関、そして地域住民までが一体となって挑戦者を応援する仕組み。

これらの議論からは、「地域に熱量を生み出すこと」の重要性が伝えられました。

第二部登壇者による議論の様子

第二部登壇者による議論の様子

参加者の高い満足度と鳥取市の具体的な取り組み

イベント終了後のアンケートでは、回答者全員が「大変よかった」(82.6%)または「よかった」(17.4%)と回答し、満足度100%という結果でした。特に「まちづくりとイノベーションのあり方」のテーマは87.0%と高く評価され、地域課題をイノベーションで解決しようとする意識の高さが伺えます。

参加者からは、「地域と起業・スタートアップ支援について改めて考える良い機会となりました。」「まちづくりと起業支援の関係性を考えるきっかけになりました。」といったポジティブな声が寄せられました。

アンケート結果を示すグラフ

アンケート結果を示すグラフ

第二部で紹介された鳥取市の取り組みとして、人口減少や中心市街地の活性化という課題に対し、鳥取駅前に新たなイノベーション創出拠点「カトカミ」を整備していることが挙げられました。この施設は2026年7月7日にグランドオープンを迎える予定です。

グランドオープンを控える鳥取市「カトカミ」

グランドオープンを控える鳥取市「カトカミ」

株式会社ツクリエのビジョンと今後の活動

本イベントを主催した株式会社ツクリエは、「スタートアップサイドでいこう」を掲げ、全国各地でインキュベーション施設の運営や起業・スタートアップ支援に取り組む専門家集団です。地域ごとに異なる課題や強みを踏まえ、自治体、大学、企業、金融機関、支援機関、起業家といった多様なプレイヤーをつなぎ、新たな挑戦が生まれる環境づくりを推進しています。

ツクリエは、ディープテック、クリエイティブ、グローバル、起業家教育の4分野を重点に置き、多角的な支援を展開しています。脱炭素関連スタートアップ支援拠点「ZET-BASE KYOTO」の運営なども手掛けており、「地域から挑戦が生まれ続ける社会」の実現を目指しています。

ツクリエの考える地域イノベーションのビジョン

ツクリエの考える地域イノベーションのビジョン

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