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岡山理科大学などの国際共同研究チームは、モンゴル北部サイジュラハ地域で、約1億2千万年前の白亜紀前期に生息していた大型の植物食恐竜(竜脚類)と肉食恐竜(獣脚類)の足跡化石が、同一の地層面に保存されているのを発見しました。これにより、当時の大型恐竜の生息域がモンゴル北部まで及んでいたことが証明されました。
概要
岡山理科大学、モンゴル科学アカデミー古生物学研究所、モンゴル国立大学の研究者からなる国際共同研究チームが、モンゴル北部サイジュラハ地域で白亜紀前期の恐竜足跡化石を発見しました。この発見により、当時の大型恐竜がモンゴル北部まで生息域を広げていたことが明らかになりました。
発見された足跡化石:大型植物食恐竜(竜脚類)と大型肉食恐竜(獣脚類)のもの
足跡が形成された時期:白亜紀前期(約1億2千万年前)
化石が発見された地層:シネフダグ層
発見された足跡の数:31個(竜脚類2頭分、獣脚類5頭分)
研究成果の掲載誌:学術誌『Ichnos』(2026年3月19日掲載)
70年ぶりに発見された恐竜足跡化石産地
モンゴル北部サイジュラハ地域では、約70年前に一度恐竜足跡化石産地が発見されていましたが、専門的な調査が行われずに所在不明となっていました。今回、国際共同研究チームが現地の協力を得てこの産地を再発見し、本格的な調査を実施しました。その結果、70年前に報告された場所を特定し、大型の獣脚類と大型の竜脚類の足跡を発見することに成功しました。さらに、2025年には詳細な調査と地質調査が行われました。
白亜紀前期のモンゴルに生息していた大型恐竜
今回発見された足跡化石は、首と尾の長い大型竜脚類(推定全長15m以上)の2頭分と、大型獣脚類(推定全長8m以上)の5頭分です。竜脚類の足跡は、ほぼ同じ大きさでほぼ重なっており、1頭が歩いた跡をもう1頭が追うように歩いた様子が復元されました。獣脚類の足跡は、指の開き方が広く、歩いた方向はランダムで、集団での歩行の証拠はありませんでした。これらの発見は、白亜紀前期にモンゴル北部まで大型恐竜が生息圏を広げていたことを強く示唆しています。これは、当時の東アジアと北米の間の生態系変遷史研究において、重要な知見となります。
今後の調査と研究への期待
足跡化石が残された地層は、白亜紀前期(約1億2千万年前)の巨大な湖の堆積物であるシネフダグ層です。湖底に堆積した粘土層に挟まれた砂層の表面が水面上に現れた際に、恐竜たちが歩いて足跡が形成されたと考えられています。調査地付近には礫混じりの砂層もあり、今後の調査では、足跡をつけた恐竜の骨化石の発見も期待されています。研究チームは、骨化石の探査と周辺の露頭精査による、さらなる足跡化石の発見を目指して調査を続ける予定です。
まとめ
モンゴル北部で発見された白亜紀前期の恐竜足跡化石は、当時の大型恐竜の生息域がモンゴル北部まで及んでいたことを証明する貴重な発見です。この成果は、古生物学および生態系変遷史研究に大きく貢献すると期待されています。
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