合同会社みどりや薬局(所在地:静岡県島田市、代表社員:清水 雅之)は、令和7年度SFTアクションプラス(第二期)採択事業として、2026年1月にインドネシア・バリ島の学校にて、子ども向けのスポーツの価値を基盤とした体験型お薬教室(講話+実験+カードゲーム体験)を実施しました。
本プログラムは、日本国内でも同様の内容で実証実験を継続している教育プログラムであり、海外の学校現場で運用した今回の成果は、国内で進めている実証の妥当性と再現性を補強する結果となりました。
SFTアクションプラスサイト: https://www.sport4tomorrow.jpnsport.go.jp/jp/news/news-release/r7_sftactionplas_2/

SDN22 集合写真
■実施の背景・目的
子どもたちの生活には、薬・サプリメント・飲料など、健康に関わる選択が日常的に存在します。一方で、自己判断での量の変更や、他人の薬の使用、飲み合わせ等の誤解は、意図せず健康リスクにつながる可能性があります。
本事業では、アンチドーピング教育で重視される「うっかり(意図せず)誤用が起こる」という観点と、子どもたちの医薬品適正使用の課題との共通点に着目し、トップアスリート向けに培ってきたアンチドーピング教育の枠組みを、子ども向け医薬品適正使用啓発に適した形へ改良して実装しています。スポーツの価値(ルール、公正、自己管理)を学びの土台に置き、知識の理解に留まらず、日常の判断につながる体験型学習を目指しました。
実施報告ブログ記事: https://www.doping-guardian.com/blog/589
■実施概要
日程 :2026年1月19日、22日(学校実施)
実施先 :私立小学校 High Scope Bali/公立小学校 SDN 22 Dauh Puri
対象 :児童《合計約180名》(教員《20名》)
実施主体:合同会社みどりや薬局
協力 :静岡県立大学薬学部臨床薬剤学分野、大阪産業大学、ドーピング0会(スポーツファーマシスト)、PT.Rita Partners Indonesia
形式 :講話+実験+カードゲーム体験(ドーピングガーディアン)
■プログラムの特徴
1)講話パートに「ドーピング妖怪」を活用
講話パートの各所にキャラクター教材「ドーピング妖怪」を用い、スポーツ×薬学の内容をエンタメ化することで、子どもたちに届きやすい形に整理しました。
2)インドネシア語対応のオーバードーズ啓発アニメ動画を導入
言葉の壁・理解の壁への対策として、インドネシア語対応としたドーピング妖怪によるオーバードーズ啓発動画をプログラム内に組み込みました。アニメ動画を入口にすることで、内容の理解を促す試みを行い、子どもたちから良好な反応が得られました。
3)実験とカードゲーム(ドーピングガーディアン)で「判断」を疑似体験
実験では目で見て理解できる体験を提供し、カードゲーム「ドーピングガーディアン(DG)」では、状況の中で判断し、理由を言語化する時間を設計しました。知識の暗記ではなく、日常の行動につながる学びを意図しています。

SDN22 授業風景1

SDN22 授業風景2

High Scope Bali 授業風景1

High Scope Bali 授業風景2
■教育効果の検証
授業の前後でプレテスト/ポストテストを実施し、教育効果の検証を行っています。結果の整理・集計・分析(評価)は静岡県立大学薬学部が担当し、得られた知見は教材・進行の改善に反映していきます。
■在デンパサール日本国総領事館 訪問(事業報告・意見交換)
2026年1月22日、在デンパサール日本国総領事館を訪問し、総領事と面会のうえ、事業の実施状況について報告し意見交換を行いました。
現地での学校実施(2校)におけるプログラム内容(講話+実験+DG体験)、インドネシア語対応教材(啓発アニメ動画)の導入、教育効果検証(プレ/ポストテスト)と評価体制(静岡県立大学薬学部)などを共有し、今後の展開に向けた視点を得る機会となりました。

在デンパサール日本国総領事館 訪問
■連携・体制(謝辞)
本事業の実施にあたり、受け入れてくださった学校関係者の皆さまに御礼申し上げます。
また、国内外の調整・運営においては、大阪産業大学 谷本氏、現地コーディネートを担ったPT.Rita Partners Indonesia 富本氏、現地で活動を支えたドーピング0会のスポーツファーマシストの皆さま、ならびに静岡県立大学薬学部の関係者の皆さまに深く感謝いたします。
さらに、本取り組みはクラウドファンディング支援者の皆さまの応援により前進することができました。心より御礼申し上げます。
■今後の展開
本プログラムは国内での実証を継続しながら、改善サイクル(検証→改善)を回して精度を高めていきます。
あわせて、ドーピング妖怪は、単なるキャラクター教材に留めず、日本発の「スポーツと医薬品適正使用」をつなぐ架け橋となるIPとして育てていくことを目指します。
