プロテクトアーツ株式会社は、国内初となる災害用換気システム「ATバリア」シリーズが、ポーランドで開催された国際展示会「PROTEGA 2025」において欧州で高い評価を受けたと発表しました。本システムは、放射性物質からウイルスまで多岐にわたる空気中の脅威に対応し、災害時や有事の際の安全な空気環境確保に貢献します。

欧州で高まる「ATバリア」への期待

北海道札幌市に本社を置くプロテクトアーツ株式会社が開発した国内初の空気換気システム「ATバリア」シリーズが、ヨーロッパの地で大きな注目を集めています。

先日、ポーランド・ポズナンで開催された国際展示会「PROTEGA 2025」にプロテクトアーツ社が出展し、自然災害からCBRN(化学兵器・生物兵器・放射性物質・核物質)リスクまで、市民防護と危機管理のソリューションが紹介されました。ヨーロッパでは隣国情勢の緊迫化を背景に、シェルター建設や防災技術への関心が急速に高まっており、日本製技術に対する強い信頼と期待が寄せられました。

展示会の様子

プロテクトアーツ社のブースでは、「ATバリア」シリーズの実機デモンストレーションが行われ、多層構造フィルターによる空気循環の仕組みが詳細に紹介されました。来場者からは「シェルターでの取り扱いの容易さ」や「避難所での悪臭除去やクリーンルーム化への対応」、「欧州の防災システムとの適合性」など、具体的な質問が多く寄せられ、その危機意識の高さと「ATバリア」のポテンシャルを示すものとなりました。

展示会の様子

プロテクトアーツの代表取締役、小熊正輝氏は、「日本とは異なる強い危機意識が社会全体に根付いており、『空気を守る技術』が安全保障の一要素として扱われていることが印象的でした」と語っています。この経験は、日本の技術が世界の安全に貢献できる大きな可能性を示しています。

展示会でサムズアップをする4人の男性

「ATバリア」シリーズの主な機能

「ATバリア」シリーズは、災害や有事の際に生命線を守る「空気の砦」として、以下の特徴を持っています。

Advanced Technology Barrier

  • 1. 災害・有事対応の換気・空気防護システム
    シェルターや避難所、ご家庭などの閉鎖・半閉鎖空間で、安全な空気環境を確保し、現代における「空気のインフラ」として機能します。

  • 2. 多層フィルターによる高い空気浄化性能
    災害時に想定される、以下の複合的な空気汚染リスクに一貫して対応し、低減します。

    • 放射性物質
    • PM2.5
    • 粉塵・煙
    • 有毒ガス
    • 臭気
    • ウイルス・細菌
  • 3. 感染症リスクの低減
    密閉・密集環境になりがちな避難所などでも、清浄な外気を取り込み、室内空気を管理することで感染症の拡大を抑制できます。

  • 4. 非常時を想定した実用性
    静音設計で長時間使用が可能であり、可搬性も備えているため、避難所や仮設空間、ご家庭など、設置場所を選びません。

  • 5. 用途に応じた豊富なラインナップ
    大規模な公共施設向けの高性能モデルから、一般家庭や小規模空間向けの軽量・コンパクトモデルまで、多様なニーズに対応する選択肢が展開されています。

  • 6. 将来拡張性
    一酸化炭素(CO)除去など、災害時の新たなリスクに対応する機能拡張・研究開発が現在も進行中です。

Advanced Technology Burner

この「ATバリア」シリーズは、日本の防衛・防災体制強化の一助となる技術としても期待されており、国民の生命を守る市民防護体制の強化に不可欠な存在となりつつあります。

プロテクトアーツ株式会社について

今回の成功を支えているのは、プロテクトアーツ株式会社が属するヤブシタグループの揺るぎない技術力と実績です。創業60年を迎えたヤブシタグループは、空調・冷熱部材のトップシェアを誇り、太陽光架台や照明部材などの設計・製造・販売を手掛けてきました。

YABUSHITA GROUP ロゴ

20年以上にわたる設備工事業の経験と、最新の設計・解析技術を駆使し、常に安全性と技術革新を追求しています。その豊富な実績とノウハウが、「ATバリア」シリーズのような最先端の製品を生み出す原動力となっています。

お問い合わせ先

「ATバリア」シリーズにご興味をお持ちの方、または災害時の空気環境対策についてさらに詳しく知りたい方は、プロテクトアーツ株式会社までお問い合わせください。

プロテクトアーツ株式会社 (ヤブシタグループ)
〒060-0006 北海道札幌市中央区北6条西23丁目1-12
取材のお申し込み・お問い合わせ先: 担当 山田 (080-1165-8563)