株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、社内に存在していた数々の課題を克服し、社内DXを迅速にかつ柔軟に立ち上げたその知見と実践ノウハウを活かした、企業向け支援プログラム「Digital Execution Factory」の提供を開始することを本日発表いたします。
■課題・背景
時代の変化とともに「モノからコトへ」という考え方へのシフトが進むなか、デジタル化が進展する今日においてその重要性が一層増し、デジタルテクノロジーを駆使して新しいサービスやソリューションを創出することが急務となっています。しかしながら、企業のシステムが長年の継ぎ足し開発により複雑化・属人化・老朽化していること、IT部門が外注依存体質となりビジネス視点のシステム構想力・実装力が喪失していること、経営層がITをコストとみなしROIが見えにくいDX推進を忌避していることなどから、IT人材不足やDX推進の遅れが生じています。また、企業のビジネス部門はDXのアイディアは持っている一方でその具現化方法が分からず、IT部門は知見を有しているものの全体を設計してプロジェクトをけん引できる人材が不足しているなどといった傾向が多く見られます。
■マクニカの取り組み
マクニカにおいても同様の課題により社内DXが進みづらく、社内外向けデジタルサービス立ち上げにおいてDXのアイディアを実現するための環境や知見不足が障壁となり、サービス立ち上げに遅れが生じるケースがありました。これらの課題に対応するため、2024年度に、ローコードを用いて素早くアプリケーションを作ることができるSiemens社のソフトウェア「Mendix」を活用して、市民開発を前提とした「プロダクトオーナー支援」、「開発プロセス支援」、「人財育成」、「ガバナンス」と4つの機能を備えた「Digital Execution Factory」を立ち上げました。
その効果は絶大で、立ち上げから約1年の間にマクニカの新たなソリューションのリリースが加速しています。一例を挙げると、生成AIを活用した新しいアプリケーション「生成AIプラットフォーム」の開発です。これは、ユーザー毎のデータセキュリティ設定やデータ連携設定、各社の生成AIソリューションや社内で開発したAIプログラムの連携、業務にあわせたUI開発・ワークフローへの組み込みなどを短期間で実現することができました。その結果、情報収集や提案書・メール作成など業務効率がアップしました。この取り組みは、経済産業省と東京証券取引所、独立行政法人情報処理推進機構が共同で選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2024」に、親会社であるマクニカホールディングス株式会社が選定されるなど、外部からも評価を得ました。
■企業向け支援プログラム「Digital Execution Factory」
マクニカは、これら活動を通して社内で培ったDX推進の知見と実践ノウハウを、お客様のDXを支援する企業向け支援プログラム「Digital Execution Factory」として提供を開始することとしました。本プログラムは、DX人財の育成方法やIT企画から開発までのプロセスなど、Mendix社が保有しているノウハウを活用しているため、グローバルの先端DX成功プロセスを実践することが可能になります。従来Mendix社が英語で支援している内容を、日本文化を理解しているマクニカが日本語化・ローカライズし、また国内で初めての導入となるマクニカ自身の経験を踏まえ、お客様に提供します。

<「Digital Execution Factory 」を支える5つのP>
①People
・事業とITで連携して業務改善や新サービスを企画・開発できる人材を育成
・企画(プロダクトオーナー)、開発(ローコード技術開発)など、実践力を持つデジタル人材の層を育成
②Process
・開発前:アイディアの価値の定量化、価値(ROI)に基づいて開発の優先順位を判断、
最適なツールのディシジョンツリーなど
・開発中:事業とITが連携したアジャイル型のアプリケーションの企画及び開発
・開発後:保守までの標準プロセスを構築
③Portfolio
・社内業務改善や新サービスなど、アプリケーションのアイディア創発のワークショップ
④Platform
・ローコードプラットフォーム、AI、IoTなどの技術を組み合わせ、変革を支える共通の開発・運用基盤
⑤Promotion
・アイディアの創発のワークショップ、開発者向け勉強会、ハッカソンなど、社内のモチベーションをあげるための取り組み
またマクニカでは、この5Pフレームワークを軸に、Co-Dev(共同開発)支援や、CoE構築支援といったDX実現に必要な伴走支援を提供します。
マクニカは今後、事業とITが連携した業務改善及び新サービスの企画・開発支援、プロダクトオーナー及びローコード開発者の育成支援、DX CoE組織立ち上げに向けた5Pアセスメント及び計画・実行の支援など、幅広いサービスを提供していきます。そして、企業が直面するIT人材不足やDX推進の遅れといった課題の解決に貢献し、日本全体のデジタル実行力の向上を目指してまいります。
【マクニカの「Digital Execution Factory」の取り組み詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/columns/145452/
【製品の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/products/service/148745/
【製品に関するお問合せ先はこちら】
株式会社マクニカ スマートマニュファクチャリング事業担当
E-mail:consulting-iot@macnica.co.jp
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp
