【コラム公開】10月10日は「目の愛護デー」2050年には世界の半数が近視に!子どもの近視も低年齢化 眼科専門医が解説。「近視対策に大事なオイル」とは?

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ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアムは、江坂まつおか眼科 院長・松岡 俊行 先生監修のもと、子どもの近視をテーマとしたコラムを2026年9月29日より公開します。
スマートフォンやタブレットが生活の一部となり、子どもが近くを見る時間は長くなっています。いま近視は世界的に増加し、低年齢化も進んでいるといわれます。近視は単に『遠くが見えにくい』だけではなく、進行すると将来の目の病気のリスクにも関わります。本コラムでは、松岡先生が「子どもの近視の現状」「日常生活でできる対策」「近視・目にまつわる意外な新常識」を解説。さらに、近年研究が進む「食生活と近視」の関係や、オメガ3系脂肪酸(以下オメガ3)と子どもの近視に関する研究についても紹介しています。

コラム掲載ページ: https://healthy-oil.jp/omega3/contents/2026/214/


■世界で増える近視人口 小学生だけでなく、幼稚園・保育園の年代から発症
近視人口は世界的に増え、2050年には約47億6,000万人(推計)、世界人口の約半数になり、「近視パンデミック」になると言われています。
また、大阪府内の松岡先生のクリニックでも、小学生だけでなく幼稚園・保育園の年代から強い近視が見られ、近視進行抑制の治療を始める子どももいます。スマートフォン、タブレット、ゲームなど近くを見る作業の増加/屋外で過ごす時間の減少、生活習慣の変化等が原因と言われています。

出典:Holden BA, et al. Global Prevalence of Myopia and High Myopia and Temporal Trends from 2000 through 2050. Ophthalmology. 2016;123(5):1036-1042. doi:10.1016/j.ophtha.2016.01.006.

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近視人口の推移

■近視が早く始まるほど進行期間が長くなり、目の病気リスクも高まる
近視は、眼球が前後に伸びることで、『眼軸長(がんじくちょう)』の変化などによりピントが網膜より手前に合い、遠くが見えにくくなる状態です。近くを長時間見続けると、目の奥にある「脈絡膜(みゃくらくまく)」の血流が低下し、酸素が届きにくくなることで、眼球が前後に伸びることにつながる可能性があると考えられています。早い時期に発症すると、その後に中等度・強度近視へ進む可能性が高くなります。眼軸長が伸びることで、将来的に網膜剥離、緑内障、近視性黄斑症などのリスクが高まるため、子どもの頃から近視の進行を抑えることが重要です。

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正常な目と近視の目

■オメガ3が近視対策に!?ポイントは「血流」
近視の対策として、注目されているのは、必須脂肪酸であるオメガ3です。2025年にBritish Journal of Ophthalmologyで発表された香港の6~8歳児1,005人を対象とする研究では、食事からのオメガ3の摂取量が多い子どもほど、眼軸長が短く、近視の程度を示す屈折値も良好な傾向が示されました。一方、飽和脂肪酸の摂取量が多い群では、近視との好ましくない関連が示されています。

オメガ3は、血液がドロドロになるのを防ぎ、毛細血管の血流を改善する働きが期待されています。目の奥の血流が良くなり、酸素を届けやすくなることで、眼球の形を守り、近視の進行を抑える可能性があると言われています。

出典:Zhang, X. J., et al. (2025) Dietary omega-3 polyunsaturated fatty acids as a protective factor of myopia: the Hong Kong Children Eye Study. Br J Ophthalmol 2025; 110 i-i. PMID: 40829948 doi: 10.1136/bjo–2024-326872


■毎日の食事でオメガ3を摂るには「アマニ油」をうまく使って
オメガ3を手軽に摂る方法としておすすめなのが「アマニ油」です。アマニ油は、亜麻の種子(:アマニ)から作られる植物由来の油です。成分の約50~60%をオメガ3の一種であるα-リノレン酸が占め、体内で一部がEPAやDHAに変換されます。アマニ油は加熱に弱いため、サラダ、納豆、みそ汁、ヨーグルト等にかけて食べるのがおすすめです。

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アマニ油なら1日小さじ1杯を好きな料理にかけるだけ

※厚生労働省 日本人の食事摂取基準2025年版では、n-3系脂肪酸について、18~49歳の成人男性は2.2g、成人女性は1.7gの摂取が目安になります。子どもも0歳から目安量が定められており、12歳から18~49歳の成人と同様の量が目安とされています。


■たった1分でできる!近視対策に目をいたわる簡単習慣
近視対策には、食事内容の改善に加え、日々目をいたわることが重要です。そこで、目をいたわるために日常生活へ取り入れやすい習慣を紹介します。

●目を疲労から守る「20・20・20ルール」
20・20・20ルールは、20分間スマートフォンやパソコンを見たら、20秒間、20フィート(約6メートル)離れたところを眺めるという休憩のルールです。目の筋肉の緊張をやわらげることに繋がります。近くの画面を見ているとき、目の中にある「毛様体筋(もうようたいきん)」というピント調節機能を持つ筋肉はずっと緊張状態にあります。遠くを見ることでこの筋肉が緩み、リラックスできます。

参考:松岡 俊行 先生著書「スマホアイから眼科専門医が教える目と脳とカラダを守る方法」

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目を疲労から守る「20・20・20ルール」

●ツボ押し
目の疲れを感じた際のセルフケア例として「ツボ押し」は、おすすめです。目の周辺であれば、眉頭のやや下に位置する「攅竹(さんちく)」やこめかみあたりにある「太陽」、目の真下にある「承泣(しょうきゅう)」があります。これらは、ドライアイやかすみ目、目の痛みを和らげます。また、眉尻にある「絲竹空(しちくくう)」は眼精疲労や目の凝りに効果があります。左右一緒に、中指や親指のお腹を使って5秒ほどやさしく押してみてください。

参考:松岡 俊行 先生著書「スマホアイから眼科専門医が教える目と脳とカラダを守る方法」

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目にいいツボ

■【参考】専門家が解説!近視・目にまつわる“勘違い”“新常識”
近視や目に関する勘違い、意外と知られていない新常識についても先生にお伺いしました。
Q:メガネをかけると近視が進む?
A:その懸念はあります。通常、メガネは黒目の中心から見て正面だけピントがしっかりと合いますがその周辺はピントが合いません。合わない部分で眼軸を伸ばそうとするため、近視が進みます。通常のコンタクトも同じです。近年では、「近視を抑制するメガネ」や「夜間だけつけるコンタクト」など、近視の進行を抑えるための新しい選択肢も登場しています。

Q:遠くと近くを交互に見るのは目に良い?
A:目のコリ(緊張)や疲れの軽減に効果的です。
遠くと近くを交互に見ることで、ピント調節をつかさどる毛様体筋がストレッチされ、長時間のスマートフォンやPC作業による目の疲れが和らぎます。スマートフォンの見すぎなどによる一時的な視力低下(仮性近視など)であれば、このトレーニングでピント調節機能がスムーズになり、視力が戻ることがあります。ただし、近視を根本から治す効果はありません。

Q:近視の人は老眼にならない?
A:近視の人も老眼になります。ただし、近視の人はもともと近くにピントが合いやすいため、メガネを外すと近くが見え、老眼による不便を感じにくい場合があります。

Q:緑を見ると目が良くなる?
A:緑は中波長のため、ピントが合いやすく、目に余計な負担をかけずに知覚できます。色彩心理学において、緑は自律神経のバランスを整え、リラックスをつかさどる副交感神経を優位にする効果があります。このメリットを最大化する実践法が「遠くの自然の緑」を眺めることです。近くを長時間見続けることによって凝り固まった毛様体筋がストレッチされ、眼精疲労が軽減されます。

Q:暗い場所でスマートフォンを見るのは目に悪い?
A:暗い部屋では瞳孔がより開いた状態になります。その状態では、明るい部屋よりもブルーライトが多く入るので少なくとも「良くはない」と言えるでしょう。ブルーライトがより多く入り、頭が覚醒して興奮して、眠くなくなることもあります。

Q:西洋人より東洋人の方が近視の割合が高い?
A:その傾向があります。日本・中国・韓国など東アジアでは近視が非常に多く、若年層では約70~90%が近視の地域もあります。一方、欧州の若年成人では約20~30%と比較的低く、正視や遠視の割合が相対的に高くなります。この違いには、遺伝的背景に加え、教育、近見作業、屋外活動時間などの生活環境が複雑に関係すると考えられています。

今回お話をお伺いしたのは、
江坂まつおか眼科 院長・松岡 俊行 先生

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松岡 俊行 先生

【プロフィール】
眼科専門医、医学博士。京都大学医学部卒業。同大学大学院で脂質メディエーター、炎症・免疫反応に関する研究に従事し、ロンドン大学ウルフソン研究所への留学、京都大学大学院医学研究科准教授などを経て、2019年に江坂まつおか眼科を開院。自身も幼少期から近視に悩んだ経験を持ち、小児近視の診療や近視進行抑制治療にも取り組む。


■「ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアム」について
脂質は体内でさまざまな働きを担う必須の栄養素です。からだを動かす効率的なエネルギー源であるだけでなく、健康でいるために、多彩な役割を果たしています。近年特に注目されているのが、脂肪の燃焼を高める「MCT」と、からだ本来の機能を整える「オメガ3(アマニ油・えごま油)」です。「ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアム」は、「MCT分科会」と「オメガ3分科会」を持つ機関として、専門家の知見や最新研究などを交えながら、脂質・油脂の栄養全般、MCT、オメガ3の健康価値を広く発信していきます。


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