特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会(理事長:今野 良)は、2026年4月より開始した「子宮頸がん予防検定(初級)」の受検データ1,493名分、および事前調査(理事長今野及び、群馬大学医学部附属病院・小野里 香織 理事による分析)の解析結果を発表いたします。

子宮頸がん予防検定(無料) https://love49.org/teal-ribbon
子宮頸がん予防検定中級(4,900円 (税込)) https://peatix.com/event/5060688
※販売期限: 2026/8/29 (土) 0:00

分析の結果、がん検診の基本知識が普及する一方で、「男子への HPV ワクチン接種の目的(正答率53.1%)」や「男性自身のがん予防効果(同61.5%)」など、近年重要視される知見について深刻な「知識の空白」が存在することが判明しました。特に、子育て当事者世代である「30代女性」の正答率が全世代の中で最低(56.1%)という逆説的な実態が浮き彫りとなっています。
一方で、本検定を複数回受検した層では平均正答率が62.6点から91.3点へ飛躍的に向上(合格率25.3%→97.0%)しており、本検定が単なるテストにとどまらず、公衆衛生上の課題を解決する「体験型啓発ツール」として極めて有効であることが実証されました。

記者会見の様子
https://youtu.be/NUza5u9HXVA

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記者会見頭撮り 使用可能

■調査・データ概要
事前評価調査: 医療従事者(52人)および一般市民(30人)計82名を対象とした難易度・意識調査(分析:小野里香織)受検データ解析: 2026年4月~7月に「子宮頸がん予防検定(初級)」を受検した1,493名の解答ログおよびアンケート(複数回受検者237名を含む)

■主な分析結果・ファクト
(1) 【課題】「検診」は認知されるも、「ワクチンの真価」に大きな誤解
浸透している知識:
「検診の開始年齢(20歳から)」正答率92.4%、「検診の役割」正答率96.7%と、検診の基本は国民的に定着。

知られていない知識:
男子接種の目的…正答率53.1%(「相手への感染予防のみ」と誤解し、男性自身の肛門がん等の予防になることを知らない人が約半数)。

HPVと他のがん…正答率61.5%(HPVが子宮頸がん以外の肛門がん・中咽頭がんの原因になる認識が低い)。

ワクチンの予防的性質…約3割が「感染後に接種してもウイルスを追い出せる(治療効果がある)」と誤認。

(2) 【属性別】当事者である「30代女性」および「学生」の知識不足
属性別の正答率比較において、30代女性の平均正答率(56.1%)が他世代に比べて最も低いという結果が出ました。
また、若い世代(学生)においては「子宮頸がん」と「子宮体がん」を混同している割合が3.6人に1人に上り、教育現場での正しい知識のインプットが急務であることが示されました。

(3) 【ソリューション】受検体験がそのまま「最強の予防教育」に
複数回受検した237名のデータを分析した結果、初回の平均点62.6点が、2回目以降には91.3点へと劇的に上昇。
特に正答率が低かった難問4問の正答率は+51.6ポイント改善しました。
「受検する過程で解説動画やテキストに触れる」ことで、短時間で正しい知識が定着することが証明されました。

■識者コメント
【小野里 香織(群馬大学医学部附属病院 / 弊会理事)のコメント】
「事前調査の段階から、専門外の医療職や一般職において『予習なしでは合格ライン(70点)に届かない』という現状がありました。子宮頸がんは予防できる唯一のがんであるにもかかわらず、男子接種の意義やワクチンの正しい仕組みが伝わっていません。検定を通じて“知る”から“伝えられる”人材を一人でも多く増やすことが、今後の受診率向上と罹患率低下のカギとなります。」

■今後の展望・事業展開
●「中級検定」の開設
より深い知識を持ち、地域や職場で正しく啓発できる「アドバイザー」を育成する中級検定(有料プログラムは8月28日第1回締め切り)を始動します。
プログラムURL: https://peatix.com/event/5060688

●自治体・教育機関・企業などの後援団体との連携
学校保健での副教材化、自治体検診クーポンとの連携、企業の健康経営(ウェルビーイング研修)への検定プログラム導入を推進してまいります。

■高校生ボランティア、大学生インターン受験しての感想及び提言
【神奈川県立横浜平沼高等学校3年 萩原 優衣】
はじめまして、神奈川県立横浜平沼高等学校3年の萩原優衣です。本日はよろしくお願いいたします。私は日本臨床細胞学会総会でのボランティア活動に参加したことをきっかけに、この場に登壇させていただきました。参加の経緯としては、中学3年生の時に医療従事者である母の勧めでHPVワクチンを接種したことに遡ります。これをきっかけに初めて子宮頸がんについて知り、関心を持って調べる中で、若年層における発症率や妊孕性喪失のリスク、そしてワクチンによる予防効果の重要性について深く理解いたしました。こうした学びを経て、将来は細胞検査士を志すようになりました。
さらに、インターネット上の知識にとどまらず、日本における子宮頸がんの現状についてより深く理解するべきだと考え、特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会にご連絡させていただきました。

正直にお話しすると、私たち高校生の日常生活の中で子宮頸がんやがん予防について意識したり、友達同士で話題にしたりすることは全くと言っていいほどありません。私自身、過去にHPVワクチンの接種を受けたことがありますが、当時は『母に勧められたから』という理由だけで接種しており、具体的にどんな病気を防ぐためのものなのかといった詳しい意味までは理解していませんでした。学校の授業でも詳しく教わる機会はほとんどなく、当然ニュースなどを自分から調べることもありませんでした。今回、この活動を通じて正しい知識や現状を得た際、『自分はこんなにも大事なことを知らなかったんだ』と大きなショックを受けました。
同時に、同世代の多くが自分の体や将来に関わる重要な予防知識について無知・無関心なまま過ごしてしまっている現実に、とても強い危機感を抱くようになりました。

知識がないということは、知らぬ間に将来の自分の健康や大切な人生を危険にさらしてしまうことにつながると強く感じています。だからこそ、大人になってから後悔するのではなく、高校生などの早い段階から学校教育などでしっかりと教える仕組みを作ることが、未来の私たちを守るために非常に重要だと思います。同世代のみんなにも、まずはこのスマホでできる検定のように、身近なところから知るきっかけを作ってほしいと願っています。

【大学3年生 渡邊 歩】
みなさん、こんにちは。渡邊歩です。本日はこのような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。私は現在、子宮頸がん予防検定の PR 活動のインターンに参加しています。20代を迎え、これから社会に出ていこうとする中で、「自分たちの世代がどれだけ自分の体や健康について正しい知識を持っているだろうか」と考える機会が増えました。予防意識が低い現状に対して、インフルエンサーの方々のお力もお借りしながら、この予防検定を広める PR 活動を行っています。現状はまだ性教育や医療に関心がある一部の人にしか届いておらず、幅広い同世代への浸透には至っていない難しさも痛感しています。だからこそ、若い私たちの立場からもっと声を届けていきたいと考えています。

私自身、子宮頸がん検診の対象が20歳からであることすら、以前は詳しく知りませんでした。「がん=まだ大丈夫」「もっと年を取ってからの病気」という強い固定観念があり、予防を行うことさえもどこか他人事だと思っていたのが本音です。しかし検定を通して、20代や30代という若さでがんになり、子宮を失う可能性があると知った時、他人事ではなく自分にとっても身近な問題なのだとハッとさせられました。子宮頸がんはいつかではなく今から知る必要がある病気です。周りの友人と話していても、検診に対して「関係なさそう」「なんだか怖い」とハードルを感じている人が大半です。この「無知と他人事」のリアルこそが、私たちの世代の大きな危機感だと感じています。
ただ周囲から「検診に行こう」と言われるだけでは、なかなか心に響きません。ですが、この予防検定のように試験感覚で正しく学べる仕組みがあることで、心理的ハードルが下がると考えています。初級は事前の予約も必要なく、無料で何回でも手軽にチャレンジできます。検定を通して基本的な知識を楽しく身につけることで、私自身も20歳を超えてすでに検診対象になっていることを実感し、「機会があれば絶対に受けよう」と意識が明確に変わりました。医療の難しい専門知識がなくても、自分事として病気や体について考えるきっかけとして、この検定には大きな意義があると考えています。

これから大学を卒業して社会に出ると、忙しさの中で自分の健康について考える機会は増えるかもしれません。ですが、20歳の「今」からできる予防があることに、社会に出る前の今の時期に気づくべきです。何も知らないまま社会人になっていくことの危うさを、私は感じています。日本の子宮頸がん検診受診率の低さは、個人の意識だけに任せるのではなく、国レベルで解決していかなければならない重要な課題です。若い世代が正しい知識を持って当たり前に自分の体を守れる社会を目指して、まずはこの予防検定が多くの同世代に届くことを願っています。

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ティールブルーリボン(子宮頸がん予防の象徴)

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