8月3日、「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」にて、小学3年生から6年生を対象とした夏休み特別ワークショップが開催された。

 本イベントは、「植物とは」「アートはどう生まれるのか」という問いをテーマに、子どもたちがチームラボおよび長居植物園のメンバーと共に「体験して、考えて、発見する」ことを目的とした特別なプログラムだ。

 当日は9名の子どもたちが参加。初対面同士の子どもたちであったが、すぐに打ち解け合い、和やかな雰囲気の中で進行した。また、わからないことがあればすぐに質問するなど、好奇心旺盛で積極的な姿勢が印象的であった。

 プログラムの最初は、ヒマワリの鑑賞から始まった。子どもたちは保護者とともに、品種改良された普段は見ないような珍しい色のヒマワリを熱心に見学した。その後、ヒマワリの造花を制作する時間が設けられた。子どもたちは職員から丁寧な指導を受けながら、グルーガンなどを使い、世界に一つだけのヒマワリの花を作り上げた。「グルーガンは危ないから、まだ触らないでね」という職員の注意にもしっかりと耳を傾け、ルールを守って真剣に取り組む姿が見られた。

 工作を終えた後、ワークショップでは参加者が3つのグループに分かれ、実際にチームラボの展示を見学した。その際、子どもたちには「冒険シート」と呼ばれるツールが配られ、「アクション:体験する」「クエスチョン:考える」「ディスカバー:発見する」という3つのステップに沿って学びを深めていった。

 一行は実際の展示作品である「風の中の散逸する鳥の彫刻群」を鑑賞。鳥の軌跡を描いたこのアートが「何を表しているか」について、見学後にグループで意見をシェアした。子どもたちからは「風の強さ」や「生命を表している」など、想像力豊かな考えが次々と発表された。

 プログラムの終盤、チームラボの中村さんが「楽しかった人?」と問いかけると、参加した9人全員が元気よく手を挙げた。「楽しくなかったら手を挙げていいよ」という問いかけにも誰一人手を挙げることはなく、充実した時間であったことがうかがえた。

 最後に中村さんは子どもたちへ、学びに向き合うための熱いメッセージを送った。 「学校の勉強は好きでも嫌いでもいい。しかし、チームラボは『正解がわからない分野』に挑戦しています。そうした正解のない分野にチャレンジするためには、まずは正解があるような勉強をちゃんと頑張ることが大切です」 さらに、「学校の勉強が面白くないと思ったときは、最初の5分だけ真剣に取り組んでみてください。そうすることで、楽しくないことも楽しいと思えるようになります。今日これだけ真剣に取り組めた君たちなら、きっとできるはずです」と力強いエールを送った。


記者後記

 子どもたちの想像力豊かな表現には、深く感動しました。小学生にとって一番長いお休みである夏休みを利用して、このようなワークショップに参加できるのは素晴らしい機会だと思います。

 私が小学生だった2012年から2018年頃、地元の東大阪ではこのようなイベントはあまりなく、初めて会う子どもたちと触れ合ったり、自然やアートについて深く考えたりする機会はありませんでした。ここ数十年で教育のあり方も大きく変わり、進化していると感じます。今後もこのような、子どもたちの好奇心を刺激するイベントがさらに増えていってほしいと願っています。